大手向けのノーコードアプリで国内首位のヤプリはPSR2倍の割安SaaS
IT企業にIT人材が不足している状況で、IT内製化が厳しい現在はヤプリなどのローコードやノーコードの開発が重宝されており、市場は拡大を続けています。
ヤプリは国内で実績を積み上げてきて、認知度もしっかりとついたことから黒字化→利益増大のフェーズに入る直前であり、現状のPSR2倍の評価は不当すぎる割安さだろうと思います。
ヤプリ 決算説明資料 |
トヨタやワークマン、ニューバランスや富士通と大手企業がヤプリを利用しており、新サービスの拡大で利益面でさらなる成長が期待できそうです。
国内SaaSの成長率が20%を下回り始めた中で低下していますが25%の成長を維持しています。
金融緩和→金融引締めで市場は麻痺して利益重視になっていますが、ヤプリは投資フェーズから利益フェーズへの移行が開始され、来期移行は人材獲得も減少することから人材競争の必要もなく、遅れましたが利益で評価できる状態へ。
チャーンレートは1%未満で推移しており、競争力の強さが伺えます。
足元はやや上昇していますが、まだ認知フェーズだったためでしょう。
上で書いたように投資の割合が減ることで、現在のほぼ赤字なしの状態から黒字成長へ!というのが2023年後半以降の話になってきます。
月間アクティブユーザーが2700万人おり、さらに拡大していけばヤプリ経済圏なるものができそうですw
前回取り上げたスマートバリューと競合しますが、自治体DXのアプリもヤプリで開発されています。
ヤプリは上にあるようにエンタープライズなど大企業が中心ですが、スモールビジネス向けにも拡大しており、ライバルがスモールビジネスから中堅メインなので市場シェア獲得へ向けた投資は続くようです。
新サービスのCRMで他のアプリとの連携を可能にすることで、既存のヤプリ超えを狙うのがこれからの戦略であり、私の投資先で3倍を超えていっているスマレジは連携先が豊富なことでライバル不在で無双していることから、ヤプリも活用範囲が拡大すればさらなる成長が見込めます。
ヤプリは今期は黒字化される予定で、四季報だと今期の2000万円から来期は3億円まで営業利益が増加すると予想されています。
四季報コメントも黒字化というコメントとなっており、これからPERでも評価されるようになりますが、現在のPSR2倍は赤字だとしても割安だろうと思えます。