IT銘柄の弱気相場が終わってくるか?
IT業界は2020-21年の業界急成長、2022年の人材不足により業績のギャップが業界全体の株価下落を引き起こした。
円安や費用増も人材不足と相まっているなかで、金利上昇で成長優先という企業が評価されづらくなっていましたが、通期決算が出始めたIT関連銘柄は強そうです。
ソフトウェアのテスト受託のSHIFTは節目となる上期経常が27%増益で進捗率が前年より10%上ブレしている好業績。
ITインフラのボードルアは経常利益が50%増と予想を上ブレ、発表された業績予想では最高業績更新となる22%増益の予想が出ています。
ITサービスのセラクはIT人材の育成に定評があり、人材不足の中で評価されていましたが、上期経常を66%上方修正しており、新卒メインとなっている生産性低下に苦しむ業界ですが、セラクの上方修正理由が稼働率の改善なので、トップランナーとしては稼働率に苦しんでいた同業他社の回復への光です。
5月に大量の決算が発表されますが、私が見ているのはITに絞っているので、SierでもSaaSでもインフラ、人材など幅広く見ていこうと思うので、広義ではDXを対象に決算の内容を確認しています。
4月12日ならWACULはビッグデータ関連で気になるところで、AIの進化で来期予想がどう動くか?
ソーバルは組込みソフトウェア開発企業でSierなど受注残や上ブレに期待、3Qで96%の進捗率なので来期は強そうかなと思います。
SaaS企業としてはチームスピリットが2Q決算ですが、再成長が続くか?
ELEMENTSは認証サービス系で本人認証はセキュリティの観点からも重要であり、1Qが好発進か?
アイドマホールディングスは中小向けのマーケティング支援でDX関連、1Qが37%の進捗率で前年比で10%好スタートであり、2Qの進捗が70%を超えてくるか?
私が明日見る決算は上の企業群ですね。
IT業界関連ですが、それぞれテーマ性が異なるので関連企業を思い浮かべながら決算内容と、13日の反応を待ちたいところです。
4月13日、14日と決算社数が増加し、14日は153社の決算があるので5月に向けた重要なタイミング。
14日以降はしばらく決算が減りますが、27日と28日の月末はどちらも100社を超える決算があるため、今週は企業の来期予想や上方修正、下方修正の理由やトレンドを見極めるフェーズ