IT専門のメディア展開のアイティメディアは安定成長+割安
コロナ以降のDX需要によりアイティメディアは成長を続けています。
23年3月期は21年、22年に比べれば成長が鈍化していますが、それにしても割安な領域にいます。
AIによる記事作成や書籍作成がブームになっていて、それはアイティメディアに対して向かい風ですが、チャットGPT関連の何かが発表できれば他と同様に吹き上がる可能性もあるかなと思いますw
アイティメディアは過去5年のPER推移で見ると
平均:25倍
最大:63倍
最小:14倍
となっており、現在のPERは14倍とまさに今が5年間で一番低い評価を受けています。
メディア運営からの広告費がメインではありますが、ネット広告が全体的に低い評価をされている現在では評価がされていない背景がある程度分かります。
ROICが22%あり、10年の売上成長が平均10%なので平均PERにあるように20〜30倍の間が適切であると推測でき、コロナ禍のようにIT需要が高まるときは成長性が高まるためにPERが50倍を超えるのもあり得るかなと思います。
現在の株価1400円でPER14倍という水準はコロナショック時の700円でPER18倍の評価であったため、コロナショック以下で過去5年で最低レベルとなっており、AI以外のITの評価が地に落ちているような状態です。
キャッシュフローを見てみると営業CFはコロナ以前から4倍、投資CFはプラスか営業CFの1割程度、配当などの財務CFが大きなマイナスですが営業CF内で問題なしと財務面に問題はありません。
株主還元では配当性向が数年間は25%程度で、自社株買いをした年の総還元性向が8割であることから株主還元自体はしている企業です。
広告業界に問題があるのか全体的に苦戦しており、アイティメディアも例にもれずという状態です。
IT特化のサイトと企業支援など周辺サービスをしているため、売上成長は減速していますが、PERが過去最低レベルなので評価自体はできるだろうと思います。