投資家は景気/業績の先行きを追うべきで、景気そのものを追ってはいけない
投資家はよく「我らが景気の先行きを世の中に先駆けて動いている」という思い込みがあります。
過信なように思われるでしょうが、投資家は上のようにあるべきだろうと思います。
例えば、最近のシリコンバレー銀行からのシグネイチャー銀行やクレディスイス→ドイツ銀行への不信感によるCDS上昇や株価急落などは、まさに景気を追う行為に近しいです。
預金の取り付け騒ぎやCDS急騰や株価急落などの動きを起こすほど、「ほら!危ないのは事実」として、本来ならならないような問題まで引き起こされる可能性があります。
シリコンバレー銀行からドイツ銀行までの一連の動きで銀行のシステムに危機感があり、色々な機関に影響を与え、米国は流動性供給からの規制強化とまさに社会を動かしました。
景気の先行きを我々が主導するという取引はいいです。なぜなら、金融の世界は現実よりも大きいので活況であれば現実世界にもプラスの影響があります。
ただ、マイナスに働きすぎると日本のバブル崩壊や米国のリーマンショックなど、景気が悪いからさらに投資家が売り、信用が収縮しさらに不景気になるスパイラルになります。
不景気のときに投資家がトレンドから儲けるなら、普通なら既に資産でも空売りすることで下がる限りは利益が出るというバブルと逆の、いわばデフレバブル(現金バブル)のような現象を金融サイドから引き起こすのは現実世界への影響が大きいです。
私は日常なら週に10万くらいしか買い物しませんが、投資なら1日に10万円以上は普通に動かすので、私自身も金融世界で動かす資金が大きく、私の投資が影響を及ぼす範囲も現実より大きいでしょう。
少なからず、私が日本株で資産を増やし続けている数年間は割安でも売って損している人がいたわけで、私が倍の利益で利確したときに買った人はその後の値下がりで損しているでしょう。
私は弱っている企業に売り買いともに入りません、何かしらの影響で理論より外れた企業には買い手として流動性の一端を担いますが、基本的には現在が良いからだけでなく、目先数年は良いなど先行きを追うのを基本としており、短期的な景気変動そのものでは売らないようにしています。
日本人投資家は景気不安になると勝手に売ってくるため、尊敬されるバフェットみたいな投資はほぼできておらず、悪そうだから下がる、悪いから下がると下落の期間が外国株より長いように思い、"いまは"悪いけど将来良いから買うという人があまりにも少数で、私はそこから確実な倍利益の銘柄をここ数年は年に5〜10銘柄拾えています。
例えばドイツ銀行の問題が騒がれたことで、一連の金融不安の主要問題は去ったと捉えることもできます。
景気も金融機関の鈍化で多少悪化するかもしれませんが、AIやDXなどの好業績は止められない可能性があります。
2023年に好景気という予想だけはしませんが、個別銘柄なら少々な景気不安は跳ね返せるはずで、先行きを追うべきと考える私からするとビッグチャンスが相場に多いように思います。
最近の金融不安の中で大量に買った銘柄たちは既に含み益が成長しだしました。
私は2023年1月〜2月で昨年のリターンを既に超過し、年間で3桁も余裕そうなのでリスク管理はしつつも、景気が悪化するというニュースそのものは無視するようにしています。
なぜなら、リーマンショック時にも上がっている銘柄はあるからです。