バイデン演説により金融不安はちょっと増す
3月14日の深夜、さきほどバイデン演説がありました。
内容はシリコンバレー銀行の破綻に関するものです。
シリコンバレー銀行は現在複数の機関から打診があり、買収される可能性が高まっていますが、リーマンショック時にも銀行救済した銀行が後から誤った判断と振り返っており厳しいとは思います。
私はバイデンの演説を受けて、ナスダックを最高評価、ダウはショートまでありと思いました。
内容はざっくりと
・救済に税金は使わない
・経営陣の問題
・預金者は保護
・銀行の規制強化
・金融システムは安全
といった内容ですが、バイデンがミスったのは一番上の税金は使わないという宣言
つまり、金融システム内で処理するということであり、逆にこっちの方が問題を深刻化させる恐れがあります。
また、銀行の規制強化というリーマンショック後の引き締めの中で成長してきたのが、シリコンバレー銀行や暗号資産系の金融機関であり、規制強化によってより危ない金融機関が増えるリスクをセットにしています。
預金保護を行うという最低限のことはしていますが、税金に関しては断言するべきではなかったというのが正直な話で、金融システムの安全性が危ぶまれている現状で先に言うのは完全な失態であり、バイデンの口滑りはいつもダメですね。
経営陣や株主以外を救うこと自体には最大限に努力するべきで、預金者や銀行ネットワークを守るのが金融システムの安全性の担保となるので、税金を使わない=救えない銀行があるという邪推を生むため、当然のように銀行株は下がっていきます。
経済の大動脈であり、全ての基礎である金融株を不安にさせてしまっているため、これが幅を取るダウは米国でダメな指標で、ナスダック100など限られたハイテク株は現状だと評価が高いですね。
今回の一連の事件で評価を下げるべきはドル。