株価急落中のシュッピンは腕時計価格の下落で株価下落も、腕時計下落が止まったため反転あるか?
中国のロックダウン辺りからロレックス価格の下落に拍車がかかり、インフレはまだある中でブランド時計が価値が下がっています。
シュッピンは腕時計やカメラのリユース、ECの展開をしており、ブランド価値のある物を効率良い経営で売買する企業ですが、ブランド腕時計の下落により、仕入れを下回り赤字になっています。
決算説明資料 |
月次で見るとECは成長軌道を描き、インバウンドの免税店が弱含みのままです。
AIコンテンツレコメンドを活用したEC自社サイトが伸びている状況です。
カメラ事業は越境ECも大きく伸びており、最大の事業として安定成長しています。
二番目に大きな腕時計事業が3Q単体では赤字となっており、腕時計価格が継続的に下落する場合は仕入れと売値が乖離することから現在在庫の価値がマイナスになっていきます。
腕時計市場の動向を見てみよう
人気のあるコスモグラフ デイトナ 116500LNは2022年の2月に700万円を超えましたが、現在は500〜470万円に下落しています。
大きな要因は中国経済の大悪化で、日本は近いために大口顧客である中国人の投資意欲が落ちているのが顕著です。
他にも買い手はいますが、中国のリオープンだけで市場高値に上がっていった欧州株を見るに、中国の活動が再開すると期待値としては好影響であると市場は判断しています。
コスモグラフ デイトナ 116500LNですが、1年間だと下落の一途ですが、中国の経済再開の報道が目立ってきてからは下落が止まっており、1ヶ月で見ると価格が上がっています。
中古品が取引の半分以上を占めるシュッピンにおいては、中古市場の安定か右肩上がりが必要条件で、シュッピンは腕時計価格がさらに下がる前提で業績を下方修正しており、3Qの進捗率は95%以上とカメラ事業も赤字にならない限りは下方修正した業績は上回ることが期待できます。
シュッピンはカメラ、腕時計、万年筆、ロードバイクなど他企業がメインとしていない分野で専門サイトを構える企業でニッチ分野を開拓できています。
2022年3月期は世界的な経済再開による恩恵を受けましたが、23年3月期はブランド物の価格が反落することで無成長の減益となっています。
カメラやEC、越境ECが伸びているため、腕時計事業の短期的な悪化は十分に吸収できると思います。
また、ブランド時計の市場を見ていると下げきった感があるので、利上げ停止で世界的なマネーの吸収が一巡したのでデフレに陥らない限りは下がりすぎで買われると思いますし、安定した価格を見るに十分に買われていると思います。
株価は半年で1600円→800円台にまで下落しており、短期的には行き過ぎだろうと思います。