AI株が上がってる理由の考察
私のブログのAIタグを遡れば株価がしんどかった昨年から注目しているのが分かると思います。
AIがテーマ株化することは見越していたというか、EVや自動運転、DX、サイバーセキュリティが放っておいても再びテーマ化すると考えれば、AIがテーマ株になるのは必然です。
先に結論を書いておきますが、ChatGPTは組織の機能改善には期待できない個人特化のサービスなので、組織向けが出てますがインパクトは当分先だと思います。
AIの認知がより広がったことは個人的には大歓迎します、しかし、ChatGPTによる効率化で3割以上の人員削減という事実が出てこないと社会的インパクトは薄い。
よく取り上げていたのがユーザーローカルやPKSHAですが、Appierも規模感では好んでました。
分析に基づいて増収増益に期待できる銘柄が上の3つだと判断していたので、今年はAI株で2022年と2021年合わせたリターンを上回りそうです。ペース的には。
で、AI株が上昇している理由ですが突如として出てきたChatGPTが大きいです。
ChatGPT以前からAIによる生成は注目していて、AIによるインポスターゲームは昨年にちょっぴり話題になっており、絵関連のAI生成も問題化していました。
ChatGPTは上よりは実用的な、よりビジネスというか金に敏感な人たちにとって理解しやすく、期待は外部に向けて発信しやすいモノだったので話題となったでしょう。
=ChatGPTの利用より、ChatGPT利用を支援するのが儲かるという金に敏感な人が期待しているテーマ
ChatGPTの実力自体はAI生成の流れの中にあると思います。(ブレイクスルーというよりは社会が勝手に認知した)
私がグロース株やベンチャー企業の流れを評価するときに、大企業が注目するかに注目しています。特にアメリカという巨大資本社会ではIT長者たちが大量の資金を出資することで次の時代の勝者企業を選びます。
これはアメリカのベンチャー企業やその周辺の投資関連を英語記事や日本でも一部では体験者が書いた書籍があるので勉強すれば簡単に分かる話です。
なので、MicrosoftやGoogleが争い出した時点でChatGPTというより、そのテーマ自体がもっとも世界でホットであるというお金の流れで読み取れるわけです。
IT長者たちがAIに注目した理由
まずChatGPTがビジネスにおいて受け入れやすいモノである点
クラウド関連がMicrosoft、Google、Amazon筆頭に成長減退しており、新たな成長の芽が必要な点
分野問わずIT企業は急速に上昇した金利で業績悪化し、コストカットや資本効率向上が急務=成長投資先がないため資金がダブついている
次の時代を決めるユーザーたちは既存ビジネスが苦しくなっており、新しい技術に没頭している点=人々が注目しているモノへの投資需要
IT企業は高度人材メインで獲得、あとはレイオフの形を取っており、それを肯定するAI技術は大いに足元でも利用できる
これらがあると思います。
IT企業やグロース企業の動向は主に海外メインで私は追いかけています。
クラウドの成長停滞は兼ねてから出ており、IT企業が投資先を探しているのは知っていました。
Facebookのメタは経費削減で株価上昇したので企業は市場が理解できる投資先=AI、あるいは経費削減を求めています。
メタに関してはメタバースが短期的には市場が求める投資先ではないので投資先に苦しんでいるようですが、MicrosoftやGoogleはChatGPTとの親和性が高いので期待を買えています。
個人的にはAIのテーマ株化が予想通りに来ただけなので非常に冷めた目で見ています。
C3.AIは早くから分析していた企業で短期で100%超えでしたし、ユーザーローカルやAppier、PKSHAなど当ブログで分析してきたAI企業も大上昇しているため、しっかりといずれくるテーマ株を分析して備えて、テーマ株でないときに業績が良い銘柄を買っておけばOKという話ですね。
ChatGPTのトレンドは数ヶ月は続くと見ています。ですが、どの企業においても業績に影響するとは考えていません。ユーザーローカルの成長性が倍になるくらいのインパクトがあれば本物
ChatGPTを利用して不要なホワイトカラーを3割解雇できるなら、そのサービスを利用する企業に投資を考えます。