米国のブレイクイーブンインフレ率から債券市場はインフレ終焉を見込み始めた
2023年1月9日
2023年1月9日
もっともスマートな投資家がいるのは債券市場であり、彼らが先行きのインフレ率に対して常に探りを入れていて、そこに逆らって株式投資をすると痛い目を見ます。
ブレイクイーブンインフレ率は同年数の債券から物価連動債の利回りを引いたもので、期待インフレ率と言われるものです。
コロナ以前の10年債が1.5%、2018年の市場がクラッシュするまで利上げとQTをしたときが2%といった感じで、目先のインフレ率が低いと当然低くなるものです。
逆に言うと、期待インフレ率が高いからこそ利上げやQTをするわけですが、これが下がるとインフレ率低下ということを債券市場が織り込みだしているため、期待インフレ率が最高値だろうなと思ったときに債券を買えば儲かります。
期待インフレ率は21年2月の水準
つまりインフレ加速前の状態にまで低下
21年2月の期待インフレ率が2.1%
23年1月6日が2.2%
2.1%まで期待インフレ率が下がるようであれば、債券市場はインフレ率のダウントレンドを完全に織り込みにいっている動きとなるため、0.1%だけでも下がるようなら期待インフレ率の平常化の初動を掴むことができます。
今回書いているのは10年物の期待インフレ率で、私が長期債の取引をしているからですが、5年物の期待インフレ率に関しては2.18%で、21年2月末の2.39%を下回っており、短期の期待インフレ率を見ると21年1月上旬の水準であり、23年の景気後退を債券市場は意識していないようです。
債券市場が景気後退を織り込むとすると
期待インフレ率の急低下こそが債券市場が米国経済の景気後退を織り込んでいるシグナルです。
現在はインフレ率がそもそも高いので難しいですが、期待インフレ率が短期で1.8%を割って下がるようなら景気後退=デフレ方向へ動いていることになるでしょう。
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