医師と医療機関を繋ぐ人材紹介企業のMRTは業績が株価に反映されていない
コロナ禍により医療崩壊危機が起きてから医師と医療機関を繋ぐMRTは急成長をしています。
一過性と見られているためか株価は21年10月の高値から急落して、現在はそこに再び迫ろうか?という状況です。
MRTは医師の人材紹介が主業ですが、遠隔診療と相談をスマホで展開したのは日本初の企業で医療業界において存在感を増しています。
21年12月期は74%増収の379%増益
22年12月期は79%増収の109%増益という高成長状態で 20年12月期が0成長に等しいため短期的な業績バブルと見られているというのはこの理由です。
業績への懸念
業績急拡大が決算に現れたのは21年6月からであり、22年6月は3桁成長とまだまだブームは終わらない!という状態でした
が、22年9月には減収減益となっており、ワクチン接種やその後の相談、事後対応などを引き受けていたことで急成長していた業績に陰りが見えています。
コロナ特需のような事象は実際にあり、MRTも恩恵を受けていますが、医師の人材紹介はコロナ関係なく医師不足の日本では引き合いは長期的に問題ないでしょう
株価指標
MRTは業績拡大でPERが下がる中で株価が下落したので指標的には極めて割安状態になっています。
過去3年では予想PER最高が98倍で現在が5.8倍と落差があります、22年初のPERが10倍なので株価は回復傾向ですが、PERベースで見るとずっと割安のままです。
冒頭で書いたように2年間極めて高い成長をしている割にはPER5倍台,PBR2倍台と業績が株価に反映されていない状態です。
コロナワクチンの事後相談はこれからもすぐになくならないでしょうし、ワクチン摂取も引き続き続くと思います。それを踏まえると特需が消えて株価指標がどこまで戻るか?という疑問はありますが、それでもPER/PBR/PSRどれを見ても割安です。