コンセンサス予想が高すぎる東武鉄道は大幅増益でも下落リスク潜在
2022年12月29日
2022年12月29日
10月の3500円→12月3100円とリオープンやインバウンドの明確な増加があっても下落を続けた東武鉄道。
12月の下落は需給悪化と日銀のせいですが、10月と11月の下落要因を探ります。
高すぎるコンセンサス
1Q決算内容がコンセンサスの倍以上だった東武鉄道はコンセンサス予想引き上げの中で株価が大きく回復しました。
時期は7月末→10月で下落するまでは一本調子で上昇していました。
11月2日に2Q決算発表を行い前年比477%増益と業績の上方修正を行いました。
上方修正自体はコンセンサスが予想するものを営業利益で100億円下回るため上方修正でも失望売りが起きました。これにより3500円→3100円に下落しており、その後回復してから12月に再び3100円に下落しています。
つまり、上方修正した内容通りの決算なら3100円くらいだよという市場からのメッセージで、企業予想を上回ってコンセンサスに近づかないと失望売りが再び出る可能性があります。
業績だけを見るとコロナ以前を回復するのは時間の問題で、他の鉄道株よりも経営状況が良好な銘柄ではあります。
コロナ以前の株主還元では配当利回り1%に加え、100億円の自社株買いで2.3%の還元利回りでした。
23年3月期の配当利回りは予想0.8%で配当性向30%に設定しているので配当利回りだけで言えばコロナ以前に近づいています。
サプライズとして自社株買いがあれば着火に期待ができそうです。
ー記事をシェアするー