富裕層をメイン顧客とした不動産テックのランディックスは高成長に関わらず下落余地のない水準へ
富裕層をメイン顧客として世田谷区・目黒区・大田区・渋谷区・港区・品川区の城南区をターゲットにIT活用で最適な物件を提供する企業。
富裕層は不動産を複数回取引するためビジネスの40%はリピーターという強い顧客基盤が優位性です。
さらなる展開としては不動産から顧客にパーソナライズされたサービスを模索しており、他の不動産銘柄と一線を画するゆえに最近の日銀によるYCC政策変更に伴う不動産銘柄全部崩壊に巻き込まれていますが、IRで影響は軽微とすぐさまリリースしており投資家への情報提供も早く全方位良しの企業です。
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業績は右肩上がりで2020年は足踏みとなりましたが増収増益は継続。
23年3月期は36%増収の5%増益と増益幅は小さいものの、前期が118%増益なので維持しながら業績拡大しているため問題ない決算内容です。
23年3月期の本決算を出したときのマクロ経済は読めませんが、そのときの業績予想が悪いものなら短期的に売られるポイントはそこだろうと予想しています。
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営業CFと投資CFマイナスなので厳しさがありフリーCFはマイナス
ビジネスモデル的に設備投資が一気にかかり、そこから来年か2年後に回収していくというのが不動産銘柄なので有利子負債が増えていますが、大丈夫だろうと思っています。
自己資本比率は44%まで減少していますが、それでも不動産銘柄は30%程度が基本なのでまだ健全です。
20年1月上場からのPBR推移を見るとコロナショック時の0.8倍が最低
その後はPBR1倍割れにならないというところが株価の底として推移しています。
22年6月が年初来安値ですがその時のPBRが0.98倍で投資サイトでは繰り上がって1倍と表記されていたでしょうから、底値は1倍という見方がとりあえずは有効です。
22年12月28日のPBRを見ると1.03倍で6月安値と0.05倍しか変わらないという状態で、5%の株価下落さえもありえないという状態です。
富裕層がメイン顧客のランディックスは特定エリアで成長フェーズであり、その顧客から東京全体に拡大というのは容易じゃないかな?と九州から関東へ拡大してきたリブワークのような地方から都会と同じパターンではなく、都会から都会へという強みそのまま拡大できる状況は相当に有利だろうと思っています。
また、23年のマクロ経済は大方が不景気と予想しています。
顧客の40%がリピーターで富裕層であるランディックスは景気の並に左右されづらいと考えており、保有する強固な顧客ネットワークを活かした新規事業に期待しつつ、長期で保有するのに十分安いバリュエーションにあると思います。