ユーザベースがカーライルによりTOB!日本のSaaSが安すぎる
過去のブログ記事を見ていると10月3日、8月5日、6,7月と何度も購入していたユーザベース
当ブログでもユーザベース上昇で心が踊っていましたねw
【大学の試験中に心が躍る】3966 ユーザベースがぐぐんと11%上昇ここ最近は右肩上がりに上昇していましたが、機関の買い方っぽい(売り方無視のS高なしの中期的上昇)からどこのファンドが買っているのかな?と疑問でしたが、バイアウトファンドのカーライルがTOBしたようです😉
ユーザベースは事業の内容から意識高い企業なので日本人からは結構バカにされている企業で、株価が冴えないから最近は酷い扱いの企業でしたw
ユーザベースはNewsPicksという経済特化のニュースサイトを抱えており、動画や書籍など幅広く展開しています。また、SPEEDという経済情報プラットフォームをエンタープライズ向けに展開しており、大企業の7割が使っている高シェアサービスの2軸がユーザベースです。
さらに、スタートアップの情報サイトも急成長中なので売上成長は20%維持できていました。
しかし、昨年から株価が4桁台から一気に下落していきました。理由はドル箱のNewsPicksのユーザーの伸びが停滞したのと、スタートアップ情報サイトなど新事業投資で利益が減ったからですね。
私は同様な株価の崩れ方で似ていたライフネット生命、こちらは1400円→500円→現在1000円の銘柄ですが、ライフネット生命に似ているなと思ったので投資してました。
ファンドありがちな全部売れ!でチャート崩壊→モメンタム崩壊で売りも下方向→保有者は塩漬けor損切り→底値までフリーフォール。これはグロース株で特に起きる現象ですw
下落点が意味不明なところまで低くなる状態で、完全に下げ止まると通常はチャンスに変化し、ライフネット生命とユーザベースは私はほぼ底値から買い始めれましてライフネット生命は独力で、ユーザベースはTOBで倍になりましたね😉
ユーザベースが持っていた堀
銘柄スカウター |
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NewsPicksにせよ、SPEEDにせよ伸びは鈍化していますが圧倒的な堀があり、他社が入ってくるのは困難です。
EPSやBPSは不安定ながらも売上成長は維持しており、営業CFもかなり余裕があったことから、これは買収されればドル箱案件だなと思ってました。
時価総額が300億円の企業が売上200億円というPSRが1.5倍程度の評価で、利益成長もあれば少なくともPSR4倍はあるので比較すると異様に安かった状態です。
海外のSaaSで同様なサービスが見つからないので比較は不可能ですが米株でもPSR5倍未満のSaaSは皆無(売上成長率が似た赤字SaaSでPSR6倍、あとはもっと高い10〜20倍)、既に浸透しているサービスで既存事業は大きな営業CFを稼ぎつつ、保有するデータから新規事業も時代に合わせやすいユーザベースは、これからの活動を株主で見たかったです。
特にファンドからすると世界経済が立て直したら「もっかいSaaSくるっしょ?」やデータ人材いるっしょ?という感じで、この状態で安くなったグロース企業が買われています。
アクセンチュアに買収されたALBERTにせよ、日本を主体にしているグロース企業が買収されていくのは結構しんどいですね。
なぜなら、データやAIという今後の経済成長の必須ツールの提供企業が買収されいてるので、日本でこの分野は成長しました!トップランナーは日本発の外資系企業ですではもったいないです。
上にも書きましたが、ユーザベースは日本の経済情報のプラットフォームを保有しています、企業データや市場レポート、業界情報やM&A情報などにアクセスできる日本企業を主に対象としたサービス
ALBERTはAI技術を活かし、トヨタとデンソー、アイシンの自動運転技術開発のTRI-ADでも実績があり、東京海上日動の自動運転研究にも関わっています。
前者はいわば日本のスマートな層が使うツールを提供し、後者は本格普及の可能性が高い自動運転でトヨタと実績がある。
こういった企業が時価総額1000億円未満の段階で買収されていくのは割安過ぎるなという思いしかないですが、国内で割高な評価を維持できない価値ある成長企業は一瞬で買収されていきますねw
Amazonと提携して成長していたPaidyは一桁安い価格でペイパルに買収されましたし、日本企業がグロース企業を買収してさらに成長は・・・ないんでしょうね。
最悪は国内のファンドが買収して成長っていうのも面白いんですが、成長企業をさらにグロースさせるのって資本主義が成功しているアメリカのPEが最も得意とする方法なので資本も実力も敵わないですね。