エアトリは昨年と同様の通期での決算ミス!来期は相当良さそうな業績予想
エアトリが11月に通期決算発表なのを今日知りました😌
まだインバウンドが再開していないので恩恵銘柄を調べていますが、エアトリは一つ期待の銘柄です。
ざっとリザルトを出すと
業績予想:売上145億円、営利26億円
結果:売上135億円、営利21億円
昨年も業績予想から下回っていたのでエアトリ経営陣の癖だと思います。
また、来期予想は売上170億円、営利10億円と売上の減少は底打ちし、利益はまた上方修正するのかな?と思います。
決算ミスと減収減益を発表した昨年のエアトリ株は11月から1月終わりにかけて半値近くになりました。いまと株価水準は違いましたが、今回の決算ミスは相場次第で20%程度の修正はあるのかな?と思いますが、昨年と同じ動きなので織り込まれて先回りで売られている可能性があります。
また、来期予想は増収ではあるので、あとはどうせ上方修正するんでしょ?と業績推移を見ていると思います。
たぶん、重要な情報
決算説明資料からの内容で、完全に引用します。
FY23.9期の通期業績予想は、取扱高650億円〜750億円、売上高170億円、営業利益高10億円にて開示。
コロナ感染症の完全収束による国内旅行収益の伸長、世界各国の水際対策緩和による海外旅行収益の回復、投資事業による貢献等のアップサイド要因を織り込まない保守的な業績予想とする。
これは後は投資家が判断しろ!ですね、PTSでは売られるでしょうけど、繰り返しますがインバウンドはまだ完全再開しておらず、回復自体はまだ先で、景気悪化でも23年に再開すればエアトリは十分な業績のアップサイドがあります。
ただし、投資事業は新興市場が持っている日本だから大丈夫ですが、市場が本当に冷え込むならダウンサイドです。
決算説明資料 |
通期業績は明らかに差異がありますが、決算説明資料によると業績予想と同水準らしいです。予想変更前よりは確かに近いので比べたらそうでしょうが、せめてプラマイ10%内に収めてくれないと投資家は短期では投げます。
決算説明資料 |
料金だけで比較するとHISとかあるでしょうが、星野リゾートがマーケティングで高い収益率を誇るように、エアトリも戦略的な投資によるマーケティングによってKPIを高めています。
決算説明資料 |
メタリサーチを経由しないタイプで利益を目指すため、オープンドアとは全く違うビジネスモデルですね。
決済手段にペイパルが利用できるなど海外旅行者へのリーチは進んでいます。
ここまでで分かるようにエアトリは高収益をターゲットとしており、ハイエンド向けのエアトリプレミアム倶楽部を名称変更で開始し、HISやオープンドアとは違う戦略が明確化されています。
普通に旅行ができる環境であれば、エアトリは他の旅行プラットフォーマーとは違う戦略で地位を築けそうなので競争自体は問題ではないと思います。
決算説明資料 |
決算説明資料 |
エアトリが通期決算発表までに上方修正すると要因は
- 旅行事業が21年末〜22年夏より伸びる
- 1年間安定的に外国人旅行客が来る
- 投資事業のIPOが成功する
これらの要件で、①と②は比較的容易だと思います。
通期決算発表をミスってきたエアトリ
しかし、業績予想からは上方修正余地が大きくあり、投資効率の高さからマーケティング力で増収増益へ向かうことを期待したいです。
ただ、業績予想が保守的過ぎるので予想しないといけないのが難しく、上方修正のタイミングはばらばらなので体感で旅行客が昨年より多いな?と思えば上方修正してくるでしょうw
エアトリは今年度に債務圧縮に成功しています。
それにより自己資本比率が41%となり、現預金と有価証券が増加、広告投下の資本は十分にあると判断でき、事業ポートフォリオ再編は財務的に問題なく進むと思います。
リスクは新たなコロナの出現で、最近のオミクロン変異で既に下げていた分、ここから下がる理由はほとんどないと思います。
まだエアトリが下がると予想するのはインバウンドも国内旅行も完全にないという前提で動くことになるので、そうなると旅行銘柄全滅なはずです。
短期的には新オミクロンにビビって下げてますが、通年での観光再開は未だに実現できていないので、もういいだろうwと思います。