成長停滞気味のシステム情報は経営状況は非常に優良
大手ベンダーからの受注が主力事業の中堅システム開発のシステム情報
最近ではAI導入支援を成長させており、DXを軸に多様なサービスラインナップ
ウェブページより |
主要取引先が第一生命情報システム、三菱電機インフォ、NTTデータとこの企業からの受注が売上成長を左右しますが、ここ3年のシステム情報は成長が停滞しています。
銘柄スカウター |
事業はシステム情報がメインですが、AI導入支援やクラウド支援、データ分析など必要とされる分野や抑えていますね。
成長停滞については21年10月に掲げられた中期経営計画から今後のプランを見ていくとしましょう。
2021 中期経営計画 |
システム開発のコア事業育成に関しては人材育成、ナレッジマネジメント、アジャイル開発など他社と大きな違いはないのかなと思いますね。
ここも最近の流れのままだろうと思います。
中期経営計画 |
受注環境が変わったのか、コア事業としてクラウド、AI、ビッグデータなど既出以外にも、ロボットやIoTを研究開発、セキュリティはシステム形成と全体的に取り組んでいるのが中期経営計画で示されています。
中期経営計画 |
重要な財務目標は売上高を26年度には180億円以上にするというもので、年率6%以上の成長が必要です。
近年の売上成長を見てみると
過去3年で平均6%と目標水準
過去5年だと12%と倍の数字で足元の成長停滞を反映した目標数値なようです。
また、営業利益率が12%以上だと最低で21億円以上となるので23年度の業績予想の17億円から見ると20%近い成長です。
まずは来期の業績が安定的に推移することが必要ですね。
成長は上にあるように人材育成や業容拡大と+M&Aにより実現するようで営業利益率を維持しながらのM&Aは難しいと思います。
ミンカブは中期経営計画のためにM&Aしましたが、目標達成のためにM&Aは可能性としてはあると認識しておきましょう。
そのための現金同等物は35億円程度あり、時価総額が200億円程度なので資金に余裕はあるでしょう。
銘柄スカウター |
キャッシュフローは営業がプラス、投資と財務がマイナスという成長企業スタイルです。
フリーキャッシュフローは16年度からプラスで維持しているので国内IT投資の状況に合わせて事業拡大する余地はありますね。
ROICが21%、自己資本比率69%、配当利回り2.1%なので経営状態は良く、優良中堅企業といった感じで国内の環境が良くなるのを待てる銘柄ですね。