地銀40行のシステム統合!?NTTデータの統合バンキングクラウド構想から恩恵のある銘柄
NTTデータは18日、京都銀行や横浜銀行など約40の地方銀行が使う基幹システムについて、2028年度以降、段階的にクラウド技術を使った新しいシステムに切り替えていく方針を発表した。地銀の4割が共通システムでつながる巨大なシステム連合が誕生する。メインフレームと呼ばれる巨大システムから、ハード設備や巨大なデータセンターの要らない軽量システムの時代へ転換する。
新システムの名称は「統合バンキングクラウド」で、提供する対象は①京都銀行陣営②きらぼし銀行陣営③フィデアホールディングス(HD)陣営④横浜銀行陣営――の4陣営。今は別々の基幹システムを使っており、NTTデータはクラウド型の新システムに一本化することを提案した。フィデアHD陣営にはあおぞら銀行も参加している。
NTTデータに投資していますが、金曜日に凄まじいニュースが飛び込んできました!!
これを土曜に調べまくり、いまようやく書いています。
まず、銀行の基幹システムと言えばみずほの連続クラッシュシステムが有名です。
大手ベンダーが担当し多くのSierたちとシステムを構築していくんですが、NTTデータはこれをクラウド化し統合することで全体的にコストが減るというWin-Winな状態を構築するようです。
地銀全体を巻き込むような大きな波動で、これが実現するとNTTデータは巨大な基幹システムプラットフォーマーになれますが、今回注目したいのは開発に従事するSierです。
マネックス証券の検索機能で企業と関係のある企業はさくっと検索できるので、そこから金融向けシステム開発で実績があり企業を探してみました。
クロスキャット
勘定系メインフレームの業務システム開発に実績があり、NTTデータとの取引実績あり。
22年に業績が好調だった理由に注目していて金融向けの売上が40%近い成長をしており金融向けの実績があります。
公式ウェブページより |
また、中期経営計画でもシステム開発の成長を掲げているので案件としては関わってきたいでしょう。
TDCソフト
ここはIBMとNTTデータとの取引が豊富で地銀向けの共同システム開発、銀行合併のシステム統合が実績にあるので報道の内容からするとぴったりな企業です。
ウェブページより |
また上のクロスキャットと異なり、売上の半数以上が金融向けなので実績からするとここもあり得ますね。
DTS
規模的に3桁億円企業だけに絞っていましたが、主要取引先がNTTデータでかつ金融向け実績ありは少なかったのでジョーカー枠ですw
DTSは大手なのでメガバンク向けのシステム結合、勘定系システムに実績があり、システム構築が巨大化するならDTSかな?と思いますが、そうなるとNTTデータは全丸投げですね。
今回はNTTデータによる勘定系システムのクラウド化と共通化による地銀のシステム改革に絡んできそうな企業を探してみました。
カスタマイズ可能なものにするようなので、そこで必ずSierやベンダーは入る必要がありますが、予算規模が分からないです。
40行となると50億円でも2000億円になるので規模感が不明ですが、実現するとベンダーやSierは長期的な業績拡大の種となりますね。
また、これによりコストダウンが地銀40行で起きるなら、地銀は保守費用削減で利益面で↑↑↑
TDCソフトは実績から見て地銀と関わりがあるので間違いないですし業績も安定しており、配当が3%超えと持っていて安心のIT企業です。
クロスキャットはTDCほど金融特化でないので一番手ではないですが、急成長分野が金融なので面白い存在ですね。
この2つはNTTデータの巨大な構想に何かしらで関わってくると思います。