ジャフコと村上ファンドの戦いに巻き込まれた2兆円企業"野村総合研究所"が理不尽な下落…買収防衛のアイ・アールジャパンはどこにいった
みみっちい投資家として知られる村上ファンドはジャフコの支配権を握り、ジャフコが保有する野村総合研究所の株式を全部売却しました。
経緯は簡単に言うと
- 村上ファンドがジャフコ株式を大量保有
- 村上ファンドによりジャフコへ政策転換強要
- ジャフコは年初から下落する野村総合研究所を割安で売却
- ジャフコは5年間の最高値圏で自社株買いし消却
- 村上ファンドは高値で420億円も無駄に自社株買いするジャフコ株から利益
私は野村総合研究所へ投資していますが、今回の件で売り出される野村総合研究所は需給が悪化することは間違いないなく、短期は下落のリスクが高まります。
リクルートは持ち合い解消で株価急落しましたが、そのときは半値近くでしたね。
ジャフコ持ち分が700億円程度だったはずなので、金曜日時点の時価総額が2兆円の野村総合研究所からすると実質的には大したことないですが、日々の売買量はそこまで多くないので下落は必然です。
金曜日時点のPERとPBRは過去5年間で見るとどちらも平均以下か同水準で過去3年にすると最低レベルです。
これが一番イヤなのは、コスモエネルギーとジャフコの防衛ミスによって村上ファンドは多くの利益を得るので、村上ファンドが買った銘柄を買えば彼らが他に影響が出ても良い何でもありの短期的なうちがいる間はやろうね無理やり株主還元策で株価が吊り上がるので村上ファンドの好き放題にされている点ですね。
さらに、野村総合研究所のように持ち合い解消でもなく突然自社株買いのために全部売却を急にされるため、個人投資家wたちが野村総合研究所の売りに参加するので事態はいっそうの悪化をするので百害あって一利なしです。
こういった企業支配からの政策転換を迫る株式資本主義のバグみたいな存在から守るためにアイ・アールジャパンがあるんですが、そいつもやらかしていたというのが痛手です。
今回の野村総合研究所下落、国内有数の2兆円企業が急落した要因を作り出したのは村上ファンドのたかだか数百億円で、安定株主もおらず、防衛策もできないお笑いファンドのジャフコが敗れるのは必須でした。
ファンドが投資先を売却して自社株買いするのは理由付ければ可能なんですが、なら今の金融状況でキャッシュを厚くしているファンドの支配権を握って、その余った資金で自社株買い+配当してよとされるとファンドの独自性はないですね。
ジャフコはマイクロ波化学以外の投資先は総じて悲惨な中で優良企業もPFからなくなり、これで資本効率が良くなるといいですね。村上ファンドにやられたお笑いファンドなので資金は集まるのかな・ω・