自分の投資スタイルや戦略が通用しないときにやること
相場が上がっているのに持ち株が下落したり、個別株で大きくやられたりしたら、たいていの投資家は自信を失いますし、臆病になります。トレーダー的な人なら取り返そうとするでしょう。
私の場合の対処法を書いていきます。
①相場で上がった銘柄を振り返る
自分が知っている投資家が何らかの銘柄で大きな利益を得たり、弱い相場でも大きな上昇を見せる銘柄は全体の5%はたいていあるでしょう。
下げ相場でも逆向する銘柄は1割はあると思います。
こうした銘柄をある程度把握して、関連や似たようなチャートの銘柄を避けようと意識してます。例えばA株が上がったから、同セクターのB株が上がるはずだ!次はCだDだと短いスパンで起きるので同じような人たちが賭けています。
その中に魅力的な企業があったとしても避けるようにしています。
最近ならダブル・スコープのストップ安に従った、エネチェンジやスパイダープラスなどの小型株は類する条件です。
これは新たな銘柄を物色する際に、相場だけでなく何か旗頭的銘柄によって崩壊するのを避けるために必要です。
②偉大な投資家の書籍を読み、再出発する。
私はグロース株や市場が見放した株の反転から利益を得るのが多いです。
手法は違いますが、ウォーレン・バフェットやテンプルトン。マインド的にはサム・ゼルも好きです。
これらの投資家はトレンドフォローや高値ブレイクなど、いかにも金融機関らしい方法ではないので好きです。
簡単に言えば、株価が下がるだろうの売り→トレンドフォローの売り→投資信託などの売り→耐えきれない個人投資家などの投げ売り
という割と短いサイクルで起きる下落イベントを活かすような方々で、底値ハンターや逆張りな人たちを参考にしてます。
私には私なりの投資方法や戦略があるので彼らの投資法を意識してやってはいますが、成功すると人は自分の方法に固執するもので失敗しやすくなりますw
そんなときには毎回、彼らを見るようにしています。
今年の成功例としては、バリューでも将来価値が見込めそう、誰も注目していないという点で400円割れが下値のスカパーに投資していました。取得単価は405円なんですが配当利回りも高く、下にいくなら買おうかなというグロースでは投資方法ですがやっていました。
このときに私が注目したのは宇宙というテーマで、火山噴火が南半球であった際に人工衛星が活躍していましたし、ウクライナの戦争でもテスラの人工衛星が活躍しており、潜在的なテーマだなと思い投資しました。
405円から3ヶ月で40%のリターンが取れたので十分な結果となりました。
ここで彼らから得たのは本質的価値より低いバーゲンハンター、さらに人気ではないテーマを拾うという2重の低リスク化です。
スカパーの投資は結果を見れば低リスク中リターンとなりました。
人気なテーマは株探でランキングされている物の真逆ですね、いまだとEVやサイバーセキュリティなどがそうです。
これの関連銘柄に投資してもいいんですが、テーマは数週間も保たないことが多く、遅れて上がることに期待したけどテーマが下火になってただ下落したという結果にもあいます。
個人的な感覚としては、テーマ株化してから1ヶ月以上空けて高騰以前に戻っていたら投資チャンスです。EVやサイバーセキュリティ、防災、AIなどは何度もテーマ化するので世の中のトレンドにあるけど、テーマ株自体の人気が短期的に落ちた時は拾い時です。
変わったのは社会ではなく、狭い金融市場の一部だけなのでw
テーマ株に乗ることに無意味さはバフェットから、人気のないところにチャンスを見出すのはサム・ゼルから学んでいます。徹底的な割安投資はテンプルトンですね。
もしも熱意的ならさらにミネルヴィニの考え方を取り入れると、最適なリスク管理に割安投資、人気なしテーマの転換点などアドバンスな戦術が構築できると思います。
③投資スタイルを変える
これはやや禁断的な手法です。
私は好きな方法ですけど、市場を先読みしてバリュー/グロースの持分比率を変えるという感じです。
相場を冷静に見ている人なら感じることができると思いますが。
相場が将来的に下落していく場合はリスクのある資産から抜けていきます。
草コイン→小型グロース→大型の暗号資産→中型グロース→大型株
日本株ならマザーズが下げていって、バリューグロース比率でバリューが優位になりながら、中型→大型グロースが下落していくという感じです。
私は21年後半まではバリューとグロースをグロース7割で保有する形でした。
ただ、21年は途中から明らかに小型のグロースが下げ始めていまして、年末には相当に酷いことになっていました。
年後半はバリュー株も多少は崩れていたので、グロース優位からバリュー優位へポートフォリオを一気に変えまして、北國フィナンシャルホールや川崎重工、ライオンを買っていました。
北國は米利上げ、川崎重工は21年夏からロシアが戦争の気配を出していたのと、水素銘柄として保有。ライオンは割高バリューと承知した上で保有しました。
ライオンだけは失敗しましたが、他の2つは40%以上のリターンから売却をし、北國は倍を超えました。
これらが上がったときにはマザーズは大底となった感じがしたので、グロースに振り替えました。代表的なのはエネチェンジやセーフィー、GAテクノです。
小型株に投資した理由はGAテクノ投資段階では大型グロースは下げ止まった感じがしなかった点ですね。
GAテクノは3月、他は5月に買いまして、セーフィー以外は100%以上で売れました。
この3銘柄は他の中小型グロースと異なり、時価総額は低いのに先駆的な事業をしていて、AIやDX、金融テックと違ってライバルが弱いのを理由としています。
このブログはタイミング的にエネチェンジやセーフィーの投資時期なので投資理由は遡ればあります。GAテクノはもう一つのブログで絶賛した銘柄ですね。
このように私はバリューやグロース、さらには大型株か小型株かを切り替えています。
理由は既に投資戦略が通用しないからですね、説明すると簡単で
景気や金利動向が危ないからバリュー株が人気!という記事が出たときには、既にバリュー株のほうがグロース株のパフォーマンスを上回っているため出ているわけです。
裏を返すと、それ以前はグロース株が勝っていたことを明確に表しています。
また、バリュー株の方がいいか?やバリュー株はいつ上がるか?程度の記事なら、まだテーマが顕在化していないというチャンスになりますね!
いまグロース株がバリュー株を逆転したという記事がでたか?=答えはNO!です
せいぜい、マザーズが反発開始か?やグロースの投資タイミングか?程度ですね。この書き方は実は悪さをしていまして、バリュー株はいつ上がるかは?はまだ上がっていない状態ですが、反発開始か?はトレンドとして今後反発する状態まで上がっている事を示すのでリスクは中位ですw
④シンプルに経済や投資の勉強をする
IRの見方、財務諸表の読み方などの勉強
ファンダメンタルズの勉強など②の投資家の考えではなく、人格を宿さない数字の読み方の勉強です。
これを活用できれば、業績が改善するバリュー株という最も美味しい果実が取れますし、1番現実的です。
勢いに乗っているときは勉強さえも軽視してしまうので、基本に忠実にいくのは大事ですよ。
さらに経済では業界の勉強や、人気テーマの深堀りとなる勉強や次のテーマ化しそうな物の勉強=いまは不人気で将来・・・😁
あるいは歴史の勉強も必要だと思ってます。
こういった勉強がない人は『長期だから』『ずっと上がる』と思い込みがちなので、足元を固めるには投資でも勉強が最適です。
終わり
さあ!今回は投資スタイルが通用しないときにすることを書いてみました!
いまは日本で有名な投資家でも難しい相場なので、何か変えてみたり、勉強したりすることは必要です。
投資の世界でも歴史を勉強すれば人々の熱狂が生み出すバブルと、それを崩壊させる利上げ等のバブル崩壊への過程など参考になることは多いです。