ミンカブは総合的なネットメディア企業へ
ミンカブがライブドアを70億円で買収し、同規模企業を飲み込む形で企業成長へ向かうようです。
今回の買収の鍵は
- 既存サービスの金融市場向けの依存からの脱却
- メインターゲットの投資家に加えて生活者を獲得
- ミンカブのAI技術によるニュースの速報性をライブドアにも導入
- 個人投資家のインフルエンサーをライブドアで活用
- 最も庶民への認知が高いライブドアの露出によりミンカブや株探のマス層獲得へ
- 買収により予想売上が115億円へ拡大し、PSR2.3倍程度へ
今回のM&Aは銀行借入れをメインとしており、ミンカブそのものは営業CFがプラスなので増資の必要性はまだ薄いでしょう。
銀行借入れで賄える理由はライブドア自体が営業利益10億円の企業であり、長期借り入れなら今後の成長も含めて単独でペイできると予想しているようです。
ライブドアの決算資料を見ないと今後の成長性は分かりませんが、営業利益プラスの企業を70億円で買収できたのは割安でしょうね。
シナジーとしてAI領域にも強みがあるミンカブの効率性をライブドアニュースに持ち込めるので、現在の株式関連の速報ニュースだけでなく、スポーツや政治、経済などの速報ニュースを活用できる場が増えるため競合は増えるでしょうが検索ヒットは増えるでしょうね。
懸念点
売上40%成長や、営業利益50%成長という直近3年の急成長はなくなるでしょう。
同規模の企業を買収しましたが、ライブドアはこれだけの認知度でミンカブと業績が変わらないためのれんや設備投資など、来期のミンカブが減益あるいはちょい増益程度に留まると思います。
売上成長も規模が膨らむことで成長率という点では落ちますね。
ミンカブは営業CFが右肩上がりなのでライブドアを成長事業に転換できるなら非常に良い企業となりそうなので、ライブドアを元々利用しているユーザーがメリットになりつつ、成長へ向かうかは注目ですね。
個人的にライブドアの関連サービスは1つも利用していないので、ミンカブ自体は営業CFプラスの企業で投資対象にしていましたが悩みどころです。
今回の買収で投資メディアの企業から総合メディアの企業となりますが、金融投資と生活者向けサービスはシナジーを生まないと個人的に思っています。
生活者向けの金融や経済情報というのは投資ではなく、節約やお得サービス程度で、ユーザー層は合わないと思っています。理解可能な金融記事はせいぜい保険費の見直し程度かなと
例えばヤフーニュースは生活からスポーツから芸能から投資までポータルサイトとして記事があり、多くの記事でコメントが読めますが・・・
基本的にコメントの内容は酷いものの、投資や経済記事にあるコメントは無知だなーと思えるコメントが多く、内容が難しい記事だとコメントがない場合もあるので、個人投資家インフルエンサーがライブドアに移籍する形で参考にしている個人投資家たちがライブドアを利用爆増することで成長する未来を妄想してますw