下落相場こそ投資家がすべき事は多い!
6月の日本株はほとんど一方的な下落となりました。
日経平均株価は6月の頭から6%近い下落、高値からは8%超えの下落となっています。
つまり、個別株投資家であれば6月のパフォーマンスがマイナス5%以下なら胸を張っていいと言えます。
さて、世界株の下落トレンドは止まっておらず、6月は韓国など世界経済に影響を受けやすい地域は株価の下落が目立っています。
米国株は戻り売りの連打をくらっており流動性不足が高値ブレイクを阻止しているため、当面は高値を超えていくことはないように見えます。
こういった相場だからこそ!投資家としてはやることが多いです!
というか、上昇相場こそ、投資家はすることが少なくなるはずです!なぜなら、こういった下落相場中に仕込み、分析した銘柄がただ上がっていくのを眺めるだけなので!
いました方がいいこと
自分が保有する個別株がある場合
- 月足などの長期チャートを再確認
- 過去の下落パターンと下落トレンドの確認
- 直近の日経平均株価に対するパフォーマンス
長期投資を前提として考えていますが、①と②は長期投資向けの考えです。
①は長期チャートを見ることで今がどの段階にいるのか確認できます!ダブルスコープや高島屋などのように短期でいきすぎているかの確認にもなり、短期急上昇銘柄を長期で持っていたなら少しずつ売っていくほうがいいでしょう。
②は下落相場のその先を見据えている、あるいは過去の下落相場の耐性力に期待して持っているパターンですね!例えばコロナショック前から下落を始めて、コロナショックでずどん!と下落しているような銘柄はこれからでも保有するのは危ない銘柄です。
2019年は景気後退懸念があって、一部の銘柄は下落トレンドに入っていて、コロナショックで完全に景気後退として下落した銘柄が多くあるため、次の期間の動きを見直すべきです。
- 2018年1月〜12月までのクラウディングアウト相場
- 2019年後半〜2020年3月末までのコロナショック
あとはチャイナショックなどのイベント時の動きも参考にするべきですが、クラウディングアウト相場を保有株に当てはめることで金利の上昇に伴う株安に強いのか?
コロナショック以前からコロナショックまでの動きを見ることで急変動に弱いのか?が認識できます。
特に配当株や優待株などを重視する投資家にとっては、こういった急変動時に株安が起きづらい特徴が当てはまると思うので、NTTなどの強さは一考の価値がありますね。
③は損切りを考える際の一つのアイデアで、直近の日経平均株価と比較して同期間でパフォーマンスが負けている銘柄なら、いらないと捨てることもできます。
ただ、これは長期投資向きではなく、短期でポートフォリオを調整するのに使える方法です。
投資の勉強をする
上昇相場で投資の勉強をするのは個人的に?です。
上昇相場であるならば早めにのった方がいいので、考えるより行動優先でいいと思います。
ただ、下落相場ではじっくりと勉強をした方がよく、特に本がいいですね。
インフルエンサーだとあんまり長期投資で役に立つ人はいないので、書籍からどうして株価変動が起きるのか?ファンダメンタルズはどう分析するか?財務諸表の見方はどうか?などを勉強した方がいいですね。
あとは下落相場では業績が無視される傾向にあるので、長期投資×個別株投資を目的としているインフルエンサーならいいですね、配当株再投資さんとか。
特に最近の出来事だと
①テーパータントラム
②クラウディングアウト
③レバレッジ逆回転による動き
④米国経済が失速する法則
⑤バブルが循環する理由
⑥オプション取引が主導する相場の動き
⑦金利と資産の関係
⑧機関投資家の空売りの戦略、手口
ざっくりとこれくらいの知識があれば、2022年の株安を想定外とは思わないです。
程度の大小はあれど、過去にも起きたことが速いスピードで起きているという認識ができます。
円安はテーパータントラム、金利上昇に伴う株安はクラウディングアウト
株式が一定のレンジ内で激しく動くのはレバレッジとオプション取引の動き
米国経済失速の法則は過去を見れば、失業率低下→利上げ→景気悪化→失業率上昇を何度も繰り返している。
その続きで、米国経済失速の法則の過程で利上げと利下げを絶対にするため、バブルが都度生まれて、都度崩壊している。バブルは株式、不動産、コモディティに最近なら暗号資産も加わわりましたが、法則性は同じです。
こういったことは個別株をやる際に無関係に思えますが、本質的に価値のある企業が数ヶ月のレンジで下落し続けるのは不祥事や業績悪化でないなら、上のマクロな要因が大きいです。
個別株投資で最も気をつけておきたいのは、良い企業でも強制的に下落トレンド入りさせられると、機関投資家は移動平均線を超えないように売り浴びせ、さらに業績悪化(=マクロなら金利上昇や円安等で)をすると、そこからさらに下落トレンドを広げようと売りを増やしてきます。
こういった動きをする際に、個人投資家は自信を喪失しがちですが、過去にも同様なことは起きているのと、空売りはチャートでやられているのがひと目で分かるので避けることなどを意識。
例えば金利上昇局面では「同じ利益成長で異なる金利」であるなら、利益が成長していても、金利が上がっているなら株式の評価にはマイナスとなります。
つまり、いま業績が割といいのに下がるなーという銘柄があれば、金利との差を考えて売っている機関投資家等がいるわけですね。金利上昇以上に利益成長しないと評価されづらいです。
さあ、今回は下落相場を活かして投資家がしたほうがいいことを書きました。
まずは自分が保有する銘柄を確認し、過去の出来事からどこまでの下落を視野に入れるか?奈落までいくのか?
例えば景気への反応が早い銘柄を持っていたら、それが上昇しだしたら遅れて他の銘柄も上がるという指標になる可能性もあり、上がる順番を考えるのもいいかもしれません。
下落耐性が強かった銘柄が上がり、景気反応の高い銘柄が下がるのが続くなら、まだ下落相場だなと日経平均株価以外の指標も持てるでしょう!
あとは個別株投資でも避けられない、マクロな動き。これに関しては過去チャートを見ることでも多少は解決するので、心構えとして知っておけば。「あーはいはい、想定通り、織り込み済みです(´;ω;`)」と変な損切りをしないで済みますw
あとは自分の投資記録を取っておくのもいいです、簡単な方法なら買った値段と売った値段を書いて、理由を一行でも添えておくと。そうすると振り返ったときに利確や損切りが正解だったか?参考にできます。
個人投資家が下落相場でできることは多いです!私は下落相場こそが輝く場所だと思ってますw