残念ながら諦めたい2つの高配当な日本株セクター
投資において高配当銘柄は生活に彩りと安定をもたらしてくれます!
どうもこんにちは!フルツチです。大学の講義と投資とゲームの生活が忙しくて睡眠時間が5時間を切りそうなペースですが、投資の含み益は拡大し、講義はしっかりと理解できと順風満帆です・ω・
さて、今回は個人投資家が好きなんだけど実際は「もう買えないよね」というセクターを取り上げます!
それは・・・
- 金融セクター
- 商社セクター
①金融セクター
金融セクターは米国の利上げから最大限に恩恵を受けている銘柄です。
金融セクターが上昇するのは利下げで景気が回復し、そもそも収益体制が整ったところに利上げで利ざやが拡大する期待から、業績好調でPERが割安なところから、さらなる期待が入ることで株価上昇を促してくれます。
青が三菱UFJ、水色が北國、白が米国10年金利で同じ方向に動いているのが分かりますね。
UFJはメガバンクで金利への反応度も高いので最近の米国金利低下で軟調となっていることが見てとれます。その点、地銀なら逆行高を期待することも可能ですね。
先程のチャートに赤の第一生命、黄色の東京海上を追加しました。
戦争開始による債券高では金融セクターが売られています。画像では真ん中くらいの全部が下がっているタイミング。
チャートの右側でも白の金利が頭打ちになると基本的には、どこも下落に転じています。
東京海上は積極的な株主還元があるので相対的に強いですが、金利の低下は収益性悪化と紐付けられるのでキャピタルゲイン狙いでは不適切となりそうです。
②商社セクター
いきなりチャートを表示しています。
三菱商事、住友商事、丸紅などコモディティに強みのある商社をピックアップし、DBCという主要なコモディティ価格を反映したコモディティETFを並べて表示しています。
青がコモディティETFです。おおむねコモディティETFに連動する形で商社株は動いています。
日本株が独自に強いタイミングもありますが、コモディティETFが上に跳ねているときに商社株も動意していますね!
過去5年間のチャートにしても、おおむね同じ方向に動いているのが分かるため、いまの景気後退懸念やインフレ低下までは各国は利上げをしていく中で、商社セクターはコモディティと共に下落していく可能性があります。
また、商社株はロシアのリスクで下げていた部分がありますね。ただ、ロシアの問題が片付くとコモディティが落ち着く可能性もあるため、どちらにせよ商社株にロシアやウクライナの情勢はマイナスに働きやすいです。
さらなる問題でコモディティ高となったら、米国のインフレが高止まりとなり欧米の利上げが積極的になることが期待できるので、その後の景気後退を見込めば結局は下落の可能性があるわけですね。インフレが容認される中で商社は輝いていたので厳し目・ω・
金利もコモディティも問題はたぶん一緒
商社と金融の両方をチャートで見ましたが、両方ともコロナ後に右肩上がりなことに気づきますね!特に2021年以降に上昇が加速している点。
世界の株価指数やいわゆるグロース株は2020年4月から勢いよく上がったのに対し、金融と商社は1年遅れとなっていました。
これは上の画像を見れば分かると思います。
コモディティ高を金利が追いかけるあるいは、その逆という動きですね。
コモディティの上昇は基本的には景気がいいことに起因します、原油や銅の需要が高いというのは人々が消費や行動をしていることから需要が望まれて上がる感じでした。
ただ、2021年後半からはインフレ懸念での上昇もあり、2022年は戦争がさらなるアクセルを踏み込む形でコモディティ高を金利が追いかけていきました。
それに従うように商社株や金融株は2022年は年初来ではたぶんプラスだと思います。現時点では。
ただ、上のコモディティと金利を見るに、どちらかの下落に引っ張られて落ちていくと考えるのが自然で、個人投資家の特に配当利回りを求める投資家に人気な金融と商社株は今後は厳しい状況が想定できます。
少なくとも高配当かつキャピタルゲインの両方が取れるという相場ではないセクターだろうと思います。
高配当株とは言えませんが、利下げとコモディティ安(今より)を想定するなら、配当を出しているITセクターが良いかなと思います。配当利回りで金融や商社には敵いませんが、配当を出せるIT株は業績堅調かつ足元の株安で割安な銘柄もあるので優良だと思いますし、景気後退懸念に対しBtoB系ならある程度は持ちこたえると思います。