米選挙が控える中、企業業績がイマイチ
米選挙はトリプルレッドなら多くの資産で上昇とされていますが、企業業績の方がやや弱くなってきています。
主に半導体銘柄で差が生まれており、SMCIの監査法人が辞任したことで不正会計では?と疑われており、半導体株は業績への疑問と新たな疑惑の中で短期的に厳しいです。
ただ、AIサーバー需要等で上方修正している企業もあるので銘柄選別的な相場になっています。
上方修正、しかし足りない
10月と11月は3月期決算企業が下期に入るので上方修正が多くなります。
決算を跨ぐなら企業予想とコンセンサス予想を把握する必要があり、例えば企業予想より20%の増益をコンセンサス予想として出ているなら上方修正で15%増益してもコンセンサスには未達になります。
上方修正された銘柄を見ているとここの差が埋まりきっていないので買いが弱い銘柄があり、上方修正+株主還元強化の場合は後者で株価が上がっているケースが多く、配当利回りや優待利回りか一定の水準に落ち着くまで株価上昇が続いています。
日経平均株価EPSがどこまで伸びるか?
企業業績がイマイチとしているのは通常ならこの時期で日経平均EPSが上昇することで、相場全体が上がる余地が拡大するからです。日経平均が最高値を更新するならEPS拡大は必須。
昨年は10月4日の日経EPSが2079円
決算が通過した11月末に2255円
EPSが約10%上昇しており、PERが同じなら株価は10%上がることになります。
今年の10月始めのEPSは2477円と昨年から大きく上がっており、これがバブル高値を超える企業業績が主導する株高であることを示していますが、今回の決算で相場が上がるための企業業績の拡大がどれだけ出てくるかが重要です。
株価上昇について、色々と解説がされますがシンプルには業績に連動しているものなので、現在のPERから上がっていくことは想像しづらいので、今後の株高はEPS拡大を前提に政治が安定するかが重要です。