NoteboolLMで決算資料をAIに読ませて楽をしよう
Googleが提供するAIリサーチアシスタントのNotebookLMはPDFやURLを読み込ませることで、自分の質問に答えさせることができます。
通常のAIツールだと企業の最新状況を質問しても本日の分は反映されないので、決算資料が出るたびにどんどん読み込ませてナレッジを積み重ねることができるNotebookLMは決算資料を読まずに企業の財務や成績を見れるので便利でした。
日野自動車の決算を最新と1つ前の四半期の資料を読み込ませる
投資家として読みやすい決算説明資料から、読むために知識が必要となる決算短信をまとめて放り込んだ状態で、まだ質問していませんが、AIが読み込んだ資料から質問の候補を自動的に提示してくれています。
試しに「2024年度の第1四半期の利益が急増している理由は?」と質問してみます。
理由を決算資料から読み込んで、私自身は一切資料を見ていませんが内容を確認できます。
最後に要約もしてくれているので、企業の最新の動向をすぐに読むことができるので決算資料が出た直前に読み込ませて質問して判断することができますし、長期間のデータを読み込めば長期の動向を質問することもできます。
日野自動車の利益急増の理由は以下のように要約されました。
2024年度第1四半期においては、本業の業績回復に加え、固定資産の売却や国内認証関連損失の戻入益といった一時的な要因により利益が急増したものの、海外事業における潜在債務の影響により、最終的な利益は赤字となっています。
自動車銘柄は最近だと認証不正問題など分かりづらい要素が絡んでいますが、簡単にまとめてくれるので楽です。
配当は増える?という簡単な質問でも配当性向は30%である、
しかし、認証不正からの財務改善のために2024年3月期、2025年3月期も配当予想は未定となっていると答えてくれる。
PBR1倍割れであることから、PBR向上の施策はあるか質問すると、
現在は認証不正からの収益力回復が問題であることから将来への取り組みや不正対策などの情報を提示してくれます。
例えば配当銘柄や低PBRへの施策を公開している企業の資料を読み込めば、それを質問でいつでも呼び出すことができるので知識として貯めておくこともできそうです。
今回はNoteboolLMにて決算資料を読み込んで情報を取得する方法を書いていきました。
企業ごとにページを作成すれば、四半期ごとに資料を追加して蓄積できますし、投資先をまとめれば直近決算をまとめて質問することもできます。
使い分けとして構想しているのは、円安メリットと円高メリット別でページ作成して、円高による利益貢献が大きい企業を円高メリットの中から探すことができますし、円高メリット企業の予想為替をまとめて表示することもできるはずなので一番円安予想の会社は円高で上方修正するかもな?みたいな予想に使えそうです。