分散投資でも主力株とそれ以外を分けよう
株式投資では分散投資の重要性が説かれています。
多くの銘柄に分散することで最悪1社が消し飛んでもダメージを少なくし、可能な限りいかなる相場を耐えて、上昇相場で回復するような分散投資。
しかし、難しい。
自分で選んで分散投資するならインデックス投資の方がいいのかも?
自分で銘柄を選んで分散投資する場合、必ず好みや条件が入ってくるでしょう。
人によって一切投資しないセクターがあるかもしれません。
例えば私なら海運倉庫、バイオ、不動産、商社はほとんど投資対象にしませんし、最近まで半導体もメインの投資対象としていませんでした。
しかし、セクターが相場を作り出すことを嫌というほど体感したので日経平均株価が反転上昇する相場なら半導体が強いようにセクターを捨てるのは得策ではないです。
自分で銘柄を選ぶ場合に、PER〇〇倍以下とかROE〇〇%以上とか条件を設定すると思いますが、そうなるとどうしても投資対象から外れるセクターが出てきたり探し方によっては特定のセクターが多く表示される探し方もあるので自分で分散投資するのは実は難しい。
分散と言っているのに好みが入りすぎなポートフォリオだなーと思うことはよくあって、分散投資なら可能な限り全てのセクターが入れれないと動きの分散は難しい。
分散投資なら真逆に動く銘柄を意図的に入れないといけない
個人だと投資対象が理解度や知識もあって偏りがちと書きました。
相場は上昇や下降、横ばいなど常に変化するため分散投資を前提とするなら動きが違う銘柄を入れるようにするべきです。
例えば、投資対象の8割が同じ日に同じ方向に上下するようでは分散の意味はなく、同じ動きをする銘柄を大量に入れるくらいならその中で優れた少数に絞るほうが効率的です。
理想はグロース株と海運、銀行、エネルギーなど逆に動きやすい銘柄分散や、
円安/円高メリットの分散など投資先が別の動きになるように調整し、上がったら売って、下がったら買って調整すれば全部売り相場以外ではプラスの方が平均して大きくなりやすいでしょう。
主力株を作ろう!
私は主力株を旗頭として投資をしています。
私の基準では資産の10%以上を振り分けているのが主力株で、最大で40%までは1つの主力株で大きくなることを肯定します。
主力株の判断に関してはケリー基準など儲かる確率の方が優位で、既に設定した割安水準で上方向は最低でも20%は取れる銘柄です。リスクは低くリターンが高い銘柄を主力にします。
そして、主力株の判定には相場と同じ方向に動きやすいかも基準としていて、日経平均株価などが下落して底をつけた後に反転から決算へ向けて相場の回復とファンダの両方でリターンを取れることを理想とします。
この主力株で繰り返し確認するのは以下です。
- 株価
- ファンダメンタルズ
- 需給
- 同業の決算
- 信用動向
株価は一応毎日確認しますが重要なのは相場に従っているのか?相場に従っているなら相場の下落時に買えばOKのシンプルルールを維持できます。相場上昇なのに下がるのが連続すれば状況が良くないので調べる必要が出てきます。
たまにですが決算数日前はビビった売りで下落が続いて、決算日後にドーンと上昇するなどあったり、逆もあったりします。決算周辺は相場との連動性が外れがちです。
ファンダメンタルズは下方修正やマクロ環境自体の悪化など明確に売りに繋がる要因です。
だいたいは業績修正が決算日と同日ですが、たまにズレて発表する企業があるのでクセも把握する必要があります。上方修正のクセが分かれば最低限のリターンは確保できる。
同業決算は先行して決算発表する同業が上方修正しているか?四季報に近い結果が出ているか?など難易度が変わっていないかを把握します。同業が下方ラッシュなら一緒に売られるでしょうが、もし同業の下方に反して上方修正できれば凄い買いに期待できます。
逆に上方ラッシュの中で修正なしだったら…
需給や信用は動きを重くしたり、急激に売りの増加になるので急変に警戒程度。
主力株は最新の動向を監視する必要があり、決算資料や過去の業績修正内容やセットで見られている同業の把握までしていきます。
なので、主力株は最大で5銘柄くらいまでにしておきたくて、現在の私は2銘柄のみを主力株としています。
たまに、5%以上10%未満で準主力株という買い増しか撤退かを決めかねている保有もあります。よく失敗しますw
主力株ではない配当、優待狙いの銘柄
保有比率が5%以下の銘柄は分散も兼ねた配当や優待狙いとしています。
厳格な基準はないですが欲しい優待があったり、配当利回りが2%+増配が大きい or 安定した3.5%以上の配当株、個人的に好きな企業などを保有比率5%基準で保有します。
例えば主力株が2銘柄で全体の50%、
分散投資で8銘柄30%、残りは現金という場面が例で現在に近い形です。
ほとんどのリターンは主力株からですが、分散内からでも予想外のハイリターンがあるのでそうなれば状況確認して売るか昇格かを選択。
この比率が少ない銘柄については今期と来期が増益である、過去に下方修正がコロナなど突発的イベントくらいで平時は安定しているなど、チェックが少なくて済む企業が中心だったり、個人的に好きな企業は好きだけどまだ投資時期じゃないとか条件付で、ここから主力株に昇格する銘柄もあったりします。
主力株は相場に合わせて動いたり、決算などファンダメンタルズの変化を狙っているので思惑通りにいけば1ヶ月で売ることもありますが、配当や優待狙いの銘柄は権利落ちの下落があるので比較的長期になりやすいです。
銘柄が増えると相場が一方向に動いている際にファンダメンタルズの再確認が難しくなります。
下落相場なら保有中の下落していない銘柄が輝いて見えますが、反転時にどうなるか?
上昇相場で下がっていく銘柄の理由など、分散投資を同じような比率や熱量で10銘柄以上にすると超人的な判断が必要になります。
主力株を設定すると主力が撃沈したときのダメージが凄まじいのでリスク回避や分析に本気になれるので、個別株をわざわざやるのなら主力株があるほうが面白いです。