株式、為替、債券などトレンドがなぜ継続するか?
一方的な動きをしているチャートを見て、「逆張りしてやるか!!!」となるのは世の常で、彼らはタイミング次第では神になることができますが、ほとんどは墓場送りになります。
なぜなのか???
トレンドは続くよ、こうやって
特にヘッジファンドなどを意識すれば理解しやすいですが、彼らには仕掛けるメリットがあるときに誘導しながらトレンドを作り出そうとします。横ばいのチャートは横ばいのトレンドで世の中のほとんどの投資対象は中期なら横ばいが多いでしょう。
ではトレンドが形成されてからどういう動きなのか?
①仕掛ける少数の人たちがレバレッジで1本の買いを入れる。
ファンドなら1本100万ドルで何回も入れるみたいな感じで、上手くいくなら本数が増えるでしょう。
②材料や世の中の変化が①の思惑通りに動いてチャートがトレンド化する
ドル円の動きや、米長期債の動きなどがまさにそうですが途中からは慣性の法則のようにトレンドが動き続けます。
①が狙った動きに世の中が動くとトレンドは本格化します。例えばマクロ系ヘッジファンドが得意なのがまさにトレンド形成と乗っかりでしょう。
③逆方向のレバを巻き込んで大幅上昇
最初にあげた逆張りの人たちは、ファンダが云々、チャートはここで崩れる!などと逆張りしますがトレンドが続けば損失が無限に増えるので撤退します。
レバレッジをかけているなら撤退の際にトレンド方向の買いが生まれるので、逆張りが死ぬほどに上昇するという地獄が発生すると以下のようになります。
逆張り解消→上昇→次の逆張り解消→→上昇→逆張り崩壊
オプション市場の動きが今は誰でも見れるので、逆方向に仕掛けたら急激に動くかは実は簡単に分かるので、相場下落→ショートが溜まっていると実際のデータで判断すればショートの買い戻しで相場が一気に上がると見込んで現物の逆張りなら対抗できます。
④トレンドを作った人たちが利確しながら資金を増やしてまだ継続 or 終了
逆張りの崩壊はトレンドの中期や末期に起きがちですが、これが起きると逆張りが減るので相場は一度落ち着きがちです。
今年の日本株は逆張り投資家を巻き込んで上昇したので短期で上昇幅が凄かった面がありますが、突然動かなくなったのが上の例に当てはまりそうです。
材料が続くなら最初に儲けた人たちは継続した動きをします。
例えば円安で儲けた人は材料が続くと判断できるなら、自分たちが利益を上げた得意の円安でもう一度仕掛けるのが合理的なのでトレンドが長引くこともあるでしょう。
これはビットコインでも株でも債券でもほとんど同じことが起きるので、何かしらのトレンドで儲けた人やファンドは留まりがちで、あのファンド去年のリターン凄かったよね?と今年のリターンを調べると同じ方法で損失をめちゃくちゃ出していたなんてありがちですw
キャシーウッドがレバを使うかは知らないですが、彼女などはまさにロングで上のようなことをしているのでA相場では神で、B相場ではゴミになります・ω・
④の話に戻りますが、
ここで材料がなくなれば、仕掛けていた人たちが徐々に去っていくのでトレンドが終わってファンダに回帰する可能性が高く一方的な動きが終了します。
このときに異常な動きそのものがトレンドなのですぐにファンダに回帰すると思われがちですが、緩やかな動きで横ばいの期間を挟みやすく+αの変数が動きを加速させないと前の値を覚えている最初と関係ない投資家が一定残るので値を崩壊はさせにくい。
トレンドが去ったあとは…
トレンドは大きな山や谷を作り出すので、あとから見た投資家は再びこの大相場が!!!と期待して、材料も旨味も今はないのに投資したりします。
トレンドの入り口は後から見れば分かりますが、現在時点から見ると分からないのが常なので夢見てしまいます。
トレンドに逆らわないのも重要ですが、トレンドになりそうもない投資対象にトレンドの夢を見るのもかえって普通の投資よりリターンが減ります。
自分の投資先がトレンドに従っているのか?トレンドと無縁かは重要です。
1銘柄のトレンドなら気をつけていればいいですが、AIトレンドや銀行トレンドみたいなセクターのトレンドは1銘柄では判断がつかないので全体を見て調整する必要があるので投資先とトレンドもセットで見るといいでしょう。
もっとも良いのは、増収増益路線が継続している上昇トレンドで上にブレイクしすぎていないPER範囲内での上昇トレンド。これは業績が落ち込むまではファンダがトレンドを作り出しているので比較的健全です。