PSRが話題なので使い方をお伝えしましょう

2023年9月18日  2023年9月18日 

何かしらによってPSRが話題なようです。

PSRは基本的に米国株に用いる指標で、金利上昇の間はPSRが平均的に下がっていくので一つの銘柄に永遠と使える指標ではないものです。


PSRとは?

PSRはPERの売上バージョンです。

PERも知らないなら雰囲気で投資しているので説明しませんが、時価総額を売上で割ったものです。


これを用いる究極的な意味は、赤字でPERはありません、ROEもありません。

ですが、我が社は売上が年率で50%以上伸びているから利益でなく売上の成長と倍率を見ていただきたい!!!というときに用いるもので、売上50%増が続くのは米国株くらいしかないので主に米国市場で使います。




PSRはなぜ下がる?

今の米国グロース株は黒字化の早期実現を目指すグループとそうでないグループがいます。

まず黒字化グループは売上成長がどんどん小さくなるのでPSRの倍率は下がっていきます。その後は黒字化目標と現在の粗利から出せる利益率に基づいてじわじわとPERが見えてきます。


赤字継続で成長している企業でも、利上げなど売上成長にマイナスの要因、あるいは債務にかかる金利負担が上がると売上上昇のコストが増えるので売上成長鈍化と債務コスト上昇でPSRは急速に低下します。



日本株でもマネーフォワードやフリーなどグロース株はPSRを見るしかなく、あとは会社が出してくる黒字化の計画やKPIなどを見るしかないです。




PSRをグロース以外でも使う方法

例えばですが、業界全体が赤字になっているとしましょう。

そうなると時価総額と維持された売上が重要で、PSRの差が倍以上あるなら同じ赤字でも低い方がいいといえるでしょう。

赤字でもPBRとPSRがともに低いなら、回復したときにPERは低いと逆算できます。


シンプルに時価総額推移を見て、下がり続けているけど業績はそこまで死んでいないなら大丈夫と考えることもできますが、売上と赤字が同時に増えるコスト管理や経営に問題のある企業はPSRがひたすら下がっていくので、例えば薬価改定により低価格で数を売らないといけないジェネリック業界などは評価として使いづらいでしょう。




日本のグロース株に使う場合

私が必勝法として使うパターンですが、グロース株でPERがほぼ使えない場合に、PSRとPBRの両方を見る方法です。

売上成長が続くのは必須ですが、日本は金利を上げていないので金利での低評価は相場の雰囲気でしかなく、日本でPSRがひたすら下がる理由は内部にはないはずです。海外投資家が多いので逃げるのは理解しますが…、少なくとも米国企業のように債務負担が一気に倍にはならない。


例えばPSR10倍の業界が、一時5倍以下まで低下したら買うべきでしょうか?売上が伸びているので売上が伸びているのに株価が上がっていない、あるいは売上が伸びて株価が下がっている。

PBRは5倍以下、可能なら3.5倍以下がいいでしょう。PSRは過去の業界平均の半分以下がいいです。


そこで私が昨年投資したのが上の条件で合致した、AI株です。

AI株は昨年の夏頃は私が投資したAppierもそうですが、AI株がPSR4倍以下で捨てられていました。PERは死ぬほど高いし、PBRはAppierは上に合う3倍まで落ちていました。

AIという2022年当時でももっとも伸びていた業界でPSRが2-4倍、PBRは2-5倍で大量にありました。いまのAI株は多少人気が落ちてもPSR10倍、PBR8倍以上と割高ですが、テーマが沈静化しているグロース株の評価としてPBRとPSRを合わせて使えば底値でグロース株が拾える。




PSRが海外で用いられる理由

ベンチャーに使われるのがPSRですが、ベンチャーは売上を倍々にしていく必要があり、売上成長の終了は会社の最大規模を小さくする行為です。

特にグローバルを重視する米国のベンチャー企業は日本と違って黒字化まで時間を要するので、PSRやそれ以外で赤字企業を評価する必要があります。

米国のグロース株へ投資している人なら理解していると思いますが、米国のハイグロースでPER激高だった銘柄が研究停止とコストダウン、レイオフをしただけで一気に増益しているので売上が爆発的に成長している企業が黒字化すること自体は簡単なわけです。

そこでPERを使ったとして、例えばペイパルは予想PERが過去からすればびっくりするくらい低いですが買いますか?PSRもPERも低いです、ただ売上成長はほぼ死んでいますが、利益は爆発的に増加しています。




注目グロースセクターにはPSR、終わったらPER?

注目されるグロースセクターはPSRが過去から低いからと株価がめっちゃ上がります。

これは私が昨年に投資したAI株が平均で3倍になったので経験として感じています。



次にブームが終わるとPSRは買う理由にはならなくなります、新興株やナスダックみたいなグロース指数が下げ止まるまでは無限に下落し、グロース株が再び上昇相場になればPBRやPSRである程度までは買い戻されます。

上手くPER評価に切り替えられる増収増益型になれたグロース株はひと足早く下げ止まって買われやすい。




日本株でPSRだけ使うと死ぬ

日本人投資家でPSRを知っているのは2割くらいでしょうか?しかも積極的に使うのはその中でも少数で、PSRの積極活用は相場全体なら5%もいないでしょう。

PSR的に割安でもチャートが悪ければ無限に売られるし、信用残が多ければ一生上がらないw

日本株投資家はより短期で、上昇しだしたら都合の良い数字を引っ張り出して買う理由を探してくるので今ならPBRと増配だけを理由に買っているだろうし、どこかでROEを理由に買うかもしれない。



日本株で底値が分かる銘柄はほとんどないですw

なので、上がってから停滞や下がった後に横ばいになった銘柄でファンダが良いのを選ぶのがもっとも楽ですw




PSRが無力化される理由

PSRは時価総額を売上で割ったにすぎない。

例えば営業利益率が5割の企業があって純利益も5割としよう。簡単にするために。


そうなると売上が200億円で利益は100億円になる。

PERが15倍なら時価総額は1500億円となり、PSRは7.5倍だ。

利益型企業は増収より増益の方が大きいパターンが多いので、売上成長は7%としよう。

売上成長7%に対して7倍のPSRは相応しいと判断できるか?無理だろう。


PSRは他の指標と合わせて、評価が絶対的に低いのかをある程度教えてくれる。

ただ日本株はそんなことよりもチャートと出来高と信用残とサプライズで動くので、サプライズ決算がなければ状況は変わらず意味がない。

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