日本株投資家の追証が増え始めた
リスク管理がおかしい投資家が多いのか?
日本株投資家は追証が増加し始めています。つまり借金間近ですね。
なぜ追証が増えるのか?
現在は日経平均株価が高いですが、ゆえに投資家は損をする可能性が極めて高いです。
例えば、AとBという個別株をロングしているとしましょう。これが値上がりすれば利益が出るわけです。
ただし、AとBが下がれば普通に損をするので、日経平均株価をショートしてリスクヘッジします。
これにより、AとBが同時に下がる状況は日経平均株価も下がるだろうというリスクヘッジ手法なのでショートした日経平均株価が下がることで個別株の損失を補填できます。
リスクヘッジが機能しない
リスクヘッジを1週間続けていた投資家が損失拡大し始めます。
①個別株は下落している(例えばグロース株などがメイン)
②日経平均株価はひたすら上昇
個別株が下落して含み損が発生しているのに、日経平均株価はやたらと強いのでショートで損失が発生している。
このリスクヘッジは分散ではなく、同じ日本株で全体の下落から個別株を守るためにしていたのに、気づいたら全てがマイナスの方向へ進んでいるわけです。
こうなれば日経ショートの損失を補填するために個別株を売る必要が発生するか、とりあえずポジションを減らす必要に迫られるわけです。
本来ならどちらかだけが損して、トータルではプラマイが0に近づくようにしていたはずなのに損するわけです。
半導体株を持っていない人
現在の相場はかなり半導体関連による相場です。
ゆえに半導体関連がポートフォリオにない場合は日経平均株価にさえ勝てない投資家も多いでしょう。
さらに、半導体株が強すぎるし、足元のファンダメンタルズはそこまで良くないことを理由に半導体ショートしていた人は踏み上げをくらい、損失確定かつ買い戻しで半導体株がさらに上がるという地獄を経験している可能性があります。
もちろん、半導体ショートで他の弱い成長株等をロングしていれば、上のようにWの損失を出すことになり、これが強い株を買い戻す踏み上げ、弱い株を狼狽売りする崩壊という極端な事象を発生させている可能性があります。
もちろん、上の2つの方法でW損失していないとしても、半導体ロングや日経平均株価ロングオンリーでない限りは損失が発生する可能性が高いので、強い株を残し、弱い株を損切りというルールの短期投資家が多いのであれば、結局は強い株が強い、弱い株は弱いになりますね。
日経平均株価はかなり強いですが、値下がり銘柄の方が多いのは上の方法で損をしている投資家がいる可能性が考えられ、実際にこの強い相場で追証が増え始めたのがその証明だろうと思います。