2022年11月から抑えられているVIXが爆発すればナスダックは株価が2020年以前に下落する可能性
VIXのチャートを1年間で振り返ると昨年はFRBの政策が進む度にVIX上昇=株価急落が起きていましたね。
年後半からはアルゴがこの動きに慣れたのか1ヶ月おきのVIX30超えという現象は起きなくなりました。
VIXが急変動すると株価が片方向に動くということなのでVIXが動いたほうがモメンタム投資はしやすいんですが、11月以降は25を超えることすらありませんでした。
VIXが低くなると株価が上がるんですが、VIXが落ち着いているのに株価がひたすら弱いという新局面になりました。
VIXとナスダックを比較(より詳しくはTradingviewなどご利用ください)
青色のVIXが上がると黄色のナスダックは下落していく。
→3月、5月、6,7月、9月
逆にVIXが低下するからナスダックが上昇する
→4月、6月、8月、11月
VIXと逆方向に常にナスダックが動いていて、VIXが20から30のレンジで大きく動くことで、ナスダックもある程度のレンジ内で下落と上昇を繰り返していたのが2022年の相場で、それ以下でも以上でもなかったはずです。
しかし、11月のVIX低下→ナスダック反発以降
VIXは20〜25という狭いレンジに留まり、ナスダックはゆるやかに下落していくという動きで新年を迎えました。
基本的にVIX上昇=将来の値動きの幅が拡大=乱高下
なんですが、VIXが低い場合は小さい動きをするだろう、これは2020年以前の相場だと小さいながらひたすら上昇するという捉え方をされていました。
しかし、いまだとVIX20まで下落したら、次の下落理由(後付でもなんでもいい)を取って付けたようにVIXが20→25〜35まで上昇し、その間は一方的に株価が下落します。
6ヶ月間にすると上で説明した動きが理解しやすい。
VIX低下で株価が回復、しかしVIXが下がりすぎると再び上昇し、株価は回復分を吐き出して下落する。
6ヶ月にするとより顕著なのが11月以降のVIXの抑えられている感で、VIXのトレンドは形成されず、小さい波の中で株価は下落基調でした。
もし、株価が回復していくならVIXが15くらいまで下落しながら回復するはずですが、20を下回る期間はほぼない状態なのでVIXが10だったコロナ以前に相場が戻るのは大変難しいようです。
VIX上昇による株価下落のメカニズム
VIXの上昇は将来の値動きが大きくなると予想されると、投資家の動きにより上昇します。
そして、アルゴの取引はVIXが上昇すると経験則的に株価が下落するので売り判断をして、VIX上昇の間は下落が続きます。
VIXがある程度高くなると戻りを利益としてゲットできるので投資家が買います。
値動きが落ち着いてくるとVIXが低下するのでアルゴはVIX低下時の経験則で買います。
つまり、VIXが上がれば売り、下がれば買いというシンプルなアルゴの判断があるので、個別株でもVIX次第という動きがよく見られます。
リスク回避の売りから、VIXによる売りの売りという連鎖が発生するので、コロナショック時にVIXが60を超えていき、米国株がサーキットブレーカー発動したのは上の理由があるからでしょう。
2018年の再来ならVIXショックがもっとも恐い。
VIX上昇はアルゴや恐怖に支配された投資家の投げ売りを呼ぶのは2022年に何度もあり、コロナショックでも起きました。
いまのVIXは21です。コロナ以降だと21はかなり低い状態です、つまり相場でいうと落ちついているという判断がされているわけです。
いまここで何かしらの危機やリスクが顕在化すると21→30以上になると考えると株価はナスダックだと20〜30%程度下落するため、現在の10500→8000以下?と考えると、ナスダックは2020年以前の株価に下落することになり、高値から50%近い下落率になります。
ナスダックが高値から半値というのはITバブル崩壊くらいで、リーマンショック時でも終値ベースなら4割くらいです。
現在は既に34%下落していることを考えると、ナスダックはリーマンショック以上の下落をする可能性が高い状態であり、VIXショックや○○ショックが到来するとリーマンショック以上、ITバブル崩壊以下というパフォーマンスになります。
ITバブル崩壊後のPER最低水準はナスダック100で29倍、現在が22倍という状態で、リーマン以降のナスダックの平均PERが24~5倍程度なので業績悪化なしなら安い水準にあるため、最近の株価回復は経済がソフトランディングするという見立てが正しいなら割安での投資というわけです。
ナスダックに関していうとやっと株価調整が終わったという感じのあるPER水準であり、業績悪化やさらなる利上げがないならショックなしで安値更新は可能性として低いと思います。
テスラは値下げの効果が出ているようですし、どこかが主導する形でナスダック復活は短期的には信じられます。
景気悪化すると言われるくせにNYダウは半年ほど下落していないので、NYダウが崩壊しないならナスダック復活は普通にありえますし、米国中小型株のラッセル2000が底値割れせずに耐えているためナスダック復活を信じる材料は結構あります。


