2022年の日本株振り返り!日経平均株価は日銀ショックがなければ年初来でとんとんだったはず
2022年も終了します。
今年の株式相場は利上げ一色でグロース完全崩壊の年でした。
GAFAは崩壊し、コロナ禍で急成長したクラウド、ゲーム、EV、AI銘柄は完全崩壊しており、テスラの予想PERは31倍と日本のグロース株より全然安い状態。
テスラの過去推移からするとPER60倍でも安い値なので米国株のヤバさは日本株以上です。
ですが、年末に行われた日銀のYCC政策変更はタイミングが遅すぎたことで、世界の国債や市場に少なからぬ影響を与えて日本株はそこから回復することはありませんでした。
今年の日本株で主役の働きをしたのはバリュー株でしたね。
- 金融株
- パチンコ株
- 資源株
- 商社株
パチンコと商社は知らないですが、資源と金融はシクリカルな要素があるのでまだ景気後退しないという動きを反映して上がったのでしょう。
来年の米国経済次第では商社と資源と金融株は一転して厳しくなります。
世界株にとっては米国経済が予想以上に強くて金利高止まりが長くなるのがいいのか、予想外に景気後退になって金融引き締めを解消せざるを得なくなるのがいいのか分かりませんが…
米国経済が予想以上に強いならナスダックやグロースは引き続き下落で、もう一度軽度の円安が進み(日銀人材があるので一方方向は考えづらい)、製造業や商社、金融は底堅く上がりそうです。
今年のグロース株は大型株なら高値から半値でリバウンドという耐え方、中小型株は底値が見えない銘柄が多く高値から50〜80%下落は普通にありました。
グロース株に投資しづらい中で日本企業自体は好調な状態で、人手不足やインフレ対策への投資でHRテックや強力なクラウド、SaaS系は上がっている銘柄もあり、下落相場らしくテクニカルで耐えれているグロースに資金が集中する事態となっていました。
エニカラ、ダブル・スコープ、M&A研究...etcと強い銘柄への集中度合いや偏りが酷い年でした。
日銀ショック後は顕著で下落相場で上がる銘柄に価値はないなと思いましたね、弱い需給ではマネーゲーム感が強くボラが高いだけでいったりきたり。
テーマ株で言えば、EVや防衛、サイバーセキュリティ、パチンコ
色々ありますが、年末まで続いたテーマはパチンコでしたね。
旅行関連はテーマ化しきれず、サイバーセキュリティはトヨタ関連で事件が起きた以降は一気に失速し、逆にサイバーセキュリティ株はひたすら下落しています。
防衛に関しては国内政治に問題を与えながら進行しているので正直近寄りたくないテーマですが、分かりやすい国策テーマ
EVもトヨタが重要な要素だろうと思い、電力料金が落ち着いていけば補助金も相まって選びやすいはず。充電器や蓄電、対応した不動産など周辺銘柄は多く魅力を感じます。
個人的にはサイバーセキュリティ銘柄はもっと注目されると思ってます。
世界の安全都市ランキングで東京が1位から陥落した理由がサイバーセキュリティなので、日本企業が国内に工場を回帰させ、九州の半導体王国が発展していく予定ならサイバーセキュリティはもっと強化される必要があり、競争力のあるエンタープライズ向けに強みのあるセキュリティ銘柄は22年末の下落により安値で仕込めるタイミングです。