減益で株価が20%下落したコムチュアは買いか?株価指標から分析
決算発表下落株の味方!フルツチです。
日本株の投資先では決算ミスでやられた保有株がちらほらありますが、私が保有する米国株の保有比率6割、70ドルで買ったペイパルが調子最高潮で日本株の下落はノーダメージで底値ハンターする余裕があります。
本日は7月29日の決算発表で、翌営業日で20%も株価が下落したコムチュアを分析してみましょう。
私自身も他のIT銘柄よりは安全かなと少し保有していたので、マイナス20%でも含み損はないですが、現在は買い増ししています。
コムチュアの決算内容
第1四半期で前年同期比で売上が+16%、営業利益が-26%
通期では増益を見込んでいるため、第1四半期での営業利益マイナスは非常に大きなマイナス要因。
利益減少の理由は人員増加や賃上げによるものです。売上成長と利益改善ができるなら通期での改善は可能な範囲かなとも思えますが・・・
今回の減益はM&Aのれんと国内の人材獲得争いから退職抑制のための賃上げ
コムチュアの後者の減益理由は他のIT企業にも当てはまるもので、もともと賃金が高かったり、専門性が高い企業でない場合は同じようなケースはありえます。既に決算発表済み企業ではセラクも似たようなケース。
コムチュアの株価指標
株価を評価するときに理論株価や同業との比較はそこまで有効とは思えないため、コムチュアの過去から分析します。
まず8月3日終値ベースの株価指標では
- 時価総額:781億円
- PER:23倍
- PBR:5.6倍
- ROE:18%
- PSR:2.7倍
- 自己資本比率:74%
PERは過去3年では
- コロナショック:24倍
- 直近1年:23倍=現在
PBRでは
- コロナショック:4.5倍
- 直近1年:5.6倍=現在
PERベースでは相当に安い状態です。私が株価急落前に安全だと考えていたのは、もともとPERが3年平均で低位だったためです。
ただ、PERはコンセンサス予想であり、通期の営業利益予想を達成できた場合のものであり、売上のPSRはいいですが、PERは今より高いと判断することもできます。
次の決算で利益改善しない場合はPERベースでは底値よりは普通に上と判断してよく、改善するかどうか。
結論としてはPSRベースでは割安で、国内のDXはまだまだ伸びるでしょうから売上は達成可能、利益面は次の決算次第で、次の決算で改善確認できたらあり。
通期予想を達成できる可能性が高い面では前回取り上げたイーガーディアンの方が買いやすいです。コムチュアのマイナス要因である、のれんによる利益減少は継続しないので排除していいですが、人材費は不透明要素が大きいです。賃上げをしても人が抜けるようなら流出阻止のためか、あるいはアウトソーシングが増えるかで利益率を悪化させるでしょう。
こうやって指標から見てみると、過去から見れば割安。ただ、営業利益の出鼻の悪さは株価急落の原因としては理解できるものでした。