下方修正が多くないですか?
今回の決算シーズンは進捗が普通なだけで上がっちゃうくらいに下方修正や低調を前提とした株価形成されている銘柄が多いです。
私の投資先は今のところは下方修正した企業がないのですが、上方修正した企業はコンセンサス以下で売られたので、決算の反応がもっとも良かった銘柄は前期並みの進捗の企業でした。
中国不振、自動車不振、賃上げで利益追いつかず…
AIサーバーとかデータセンター向けが強いところはいいですが、ほとんど関係ないので全体的に製造業が苦戦している印象です。
そもそも為替差益を見込まず、円高リスクだけ業績予想に出してくる企業はとりあえずの下方修正もあると思っていて、円高で下方修正があるくらいの企業からして先が読めない展開になっている感じがあります。
前年まで好調でも賃上げ負担が重くて利益横ばいからの、マクロ経済のリスクで下方修正のパターンも多く、同じ業種で下方修正すれば次はここも下方修正するなーと人目で分かるくらいに業種ごとに理由がはっきりしています。
政府から賃上げ要請があることから、企業は賃上げする他ないですが、賃上げすると実質賃金が改善して金利が上げられるという何しても企業コストが増える状態になっているので、企業利益が増える=賃上げ=利上げみたいな最終的に利上げに繋がるのが見えているので投資しづらいです。
採用を増やさないといけない成長企業だと、賃上げで負担増、そもそも人材競争、赤字企業なら債務負担も増加するので利益が出ている成長企業以外はあえて投資しづらいです。
ユートピアはAIや人材派遣か?
AI関連はバリュエーションが乗っかっているので割高ですが、業績に崩れはないです。
人材派遣は全体的な範囲だとライバルが多いので好調を取り込みづらいですが、狭い範囲でやっているところは業績が普通に良いですし、いくつか上方修正もあります。
投資需要で言えばデータセンターは長期投資の話が増えていますし、インフレは一応は残る計算なのでリースや保険みたいなところも安定していて銀行よりも長期金利の恩恵を受けやすいと思いますね。
物流が設備に関しては過剰投資や2024年問題もあって、やや苦戦していて投資しづらいですが、この状況だと再編が加速しそうなので買収される狙いで大手じゃないところを買うのもありですね。
AI周辺以外の次なるブームが来ていないので、AIに息がある内は違うテーマに長期で居座るのは厳しいかなと思っていて、長期成長性なら半導体や宇宙、サイバーセキュリティ、ネット広告、ECとかも狙えますが短期的な動きなので新たなテーマ発掘がされるまではAIがまだまだ行きそうです。少なくとも企業がそう認識して投資を強めている間は…
昨年の同時期の決算シーズンでは上方修正が多めで、日経平均EPSが上がったことから日経平均株価がその後に上がる布石となりました。
今回の決算シーズンがまだ終わっていませんが、下方修正優位の展開だと全体のEPS的には厳しいかな?と思うので、EPS改善から上値が開く感じは今のところないですね。