株価は最終的に適正価格に平均回帰する!いつだって!
投資からギャンブル性を消すために私がしている作業として、その企業の適正価格より安い価格で買うことを徹底している。
企業にはそれぞれの業種、成長率等の様々な要因である程度の適正水準となる株価指標があって、ここから大きく乖離するときに割安/割高といった用語を使うようにしている。
例えば、利益が倍増した銘柄の株価が利益に従って倍になるのは適正だと言え、一過性の利益なら利益が適正水準に戻るので株価も同じように動くと期待できるわけです。
適正価格とは?
まず適正価格とは?となるでしょう、
これは企業ごとに異なり、評価のされ方で異なるものとなる。
例えば資産的に割安な企業ならPBRが0.7倍以下で赤字でないなら、東証改革でPBR1倍まで上がる政策に期待するか、あるいは買収で1倍に近づくことに期待できる。
低PBRで低PERなら株主還元が弱ければ資産は速いペースで積み上がっていくのでPBRは下がり続ける。
成長型企業であれば利益成長率とPERが適正価格を形成する、年率20%で利益が成長する企業は4年で利益が倍増する。
なので成長性がある銘柄は市場平均より高いPERがつくのが常である。
一時的に成長に懐疑的な話が市場で出れば、高いPERが仇となって高値から半値になることも多い。
適正価格への平均回帰:直近のアバントの例
マネックス証券 |
私がブログで過去に取り上げていた連結会計システムのアバント
1200円くらいで去年に極めて割安だと買っていまして、そのときのPERが18倍です。
割安株投資家だとPER15倍を超えると買わない人がいますが、私は成長性がある銘柄ならPER30倍でも割安だと思うので絶対評価で投資しています。
で、直近のアバントの株価は新ブラックマンデーのときに本決算が出てきたので短期で株価が倍になっていますが、PERは24倍であり過去と比較して適正な水準に回帰しています。
8月2日に1200円の株価だったアバントは、本決算によって10月15日には2325円まで上昇。
アバントの上昇理由ですが成長の継続性があったというシンプルな内容です。
市場は常に間違っているので、アバントみたいに短期で業績に足踏みがあると(私はそうは思ってませんが…)評価がどんどん落ちていき、割安になりますが、日本の投資家はトレンドフォローが大半で下がる物は売り、上がる物は買うのでアバントのように1年のトレンドフォローによる低迷から、2ヶ月でトレンドフォローもあって評価を取り戻す。
市場は常に間違っているので、アバントように適正価格より売られている銘柄を、可能な限り安く、ブラックマンデーでも決算での暴落でも、何でもいいから買っておけばリスクはほとんどなく、配当を貰いながら待っているだけでOKです。
投資で重要なのは株価低迷が長いことがありますが、再評価は一瞬という点で、1年の低迷を1ヶ月で取り戻しているので安いときに買っておかないといけないことでしょう。
資産としたブランド品と異なるのは株式は配当をくれるので、評価が平均より低い企業は配当利回りが同じ成長性の企業より高くなっているので配当利回り的にお得、成長すれば増配するのでもっとお得です。
平均回帰、つまり業績悪化は問題
この投資法は利益成長が持続するという前提に立っているので、利益横ばいは危険シグナルにもなります。
もし、適正価格より高い評価を受けている企業の利益の伸びが止まれば、株価は低迷していきます。業績悪化で減益すれば適正価格は下方向にスライドします。
増益が絶対条件で、その成長によって適正価格が右肩上がりになるのを足踏みしている間に買うのが基本戦略なので例えば↓
投資対象とする銘柄は株価1000円でPER15倍(過去3年の平均PERも15倍とします)
本決算で今期の予想利益が30%増と発表されて、直後に株価1150円まで決算で上昇した。
30%増益なら一株利益が3割増えているのでPER的に考えれば株価は1300円になっているべきです。今期の間に、もし上方修正があったり、来期も成長するなら株価は1300円+αであるべきです。
なので、株価が決算後に10%以上上がった銘柄でも普通に買えるものはあります。
業績悪化は一株利益が減少することで、PERが上がるので平均回帰が下の水準になるので上の例の逆パターンが発生するため短期で半値になる銘柄が出てきたりするわけです。
ただ、半導体のように業績に波がある場合は、利益が大幅増加→利益横ばい→利益減少→利益微増→利益大幅増加みたいに読めないパターンになるので、赤字でない半導体株を低迷しているときにPERでもない評価で買えるかが重要なのでリターンが大きいですが平均回帰という概念からやや外れているのでリスキーです。