日銀の利上げが遅すぎ、FRBの利下げが遅いことでボラが大きすぎるので持たない触れない
日銀利上げ直前までは過去最高レベルの含み益を持っていましたが、利上げの瞬間に売ることを決めて、とはいえ全部売るわけではないので残っていた株たちが崩壊するという全部売り状態になっています。
アメリカの景気減速については誰もが信じて疑わない中で9月に利下げするのか?11月も利下げするのか?という利下げの時期次第で株価が動いていました。
日本の利上げは日本株の唯一の不確実性で、最大の不確実性なので利上げ継続は日本株が世界でもっとも持ちづらい株に変わったと思っています。
アメリカは雇用統計を高い確率で下方修正しており、下方修正の中で失業率が悪化していたので遅かれ早かれ失業率が問題視されることは目に見えていたのですが、最悪なのは日銀が利上げコンボを決めた直後にアメリカの景気減速が思ったより厳しいとデータが出てきた点です。
日本株は分かりませんが、米株は過去最高水準で資金が入っているので不確実性での売りは幅が大きくなることからボラの大きさに対応しづらいです。
日本株はアメリカ懸念の連れ安と独自の不確実性で日本株だけ売り→全部売り→全部売りとくらっており世界全体の株価指数の中で現在は最悪のパフォーマンスでしょう。
円安効果なし+EPS期中上方なしの日経平均株価は円高次第ですが3万2000円までスルッと下げてもおかしくないです。
日経平均株価のPERは8月2日の終値で14.9倍で、年初の14.81倍とほぼ同じ水準まで下落しました。
それでも年初来から7.8%の上昇なのでEPS改善分が7%程度となっています。
昨年は6月に向けて日経平均株価が上がっていくという内容では今年の似ており、2023年後半のPERは14.5倍〜16.4倍の間で概ね動いており、2023年年初のPERは12.01倍というのを見るに相場が変わったなら現在の14.9倍はまだまだ下落余地があります。
ですが、昨年後半からの相場が継続しているなら14倍まで落ちれば十分に調整を終えた水準になるのですが…
昨年の年初のドル円は130円と現在より低い水準なので、円高株安が継続してPERが13倍割れコースなら日経平均株価3万円割れという下駄を失った世界一弱い株となる可能性を秘めています。
日経平均株価のPERはざっくりとファンダメンタルズを表してPER12倍〜16倍の間にいるのが自然で、コロナショックなどの急激な悪化を除けばPERの幅は一定です。
低評価だった2023年年初が12倍、高評価となった今年は16倍超えという感じで、今年の最高PERは17.6倍と過去平均を大幅に上回っていました。
十分以上の評価でさらなら上昇は円安による大型株の収益上昇、コンサバ予想が多いので本決算前の上方修正ラッシュでEPS改善などが買い材料でしたが、それらの材料が一瞬で消え去ったので不確実性を嫌う投資家は分からないから売りという反応を過剰に進めています。
私も日銀の利上げが過去にいい結果になったことがないという前例に習って投げ売りしたので、これ以上の下げはやめてほしいけど、かといってこれで政策変更したら日銀も自民党も信用をいっそうできないというジレンマ状態で利上げをしたなら経済成長という結果を出してほしい。全世界最低レベルで経済成長する気がないなら金融政策の引き締めなんて日本がしていいはずがない。