インデックス投資は貯金として扱う投資法
私は投資が王道の生活をしているのでインデックス投資については貯金程度に思っていて、資本主義経済の経済人であるならやっているのが当然で、最近のXやYoutube等のSNSでオルカンやSP500を名前につけて投資家と名乗る人は「???」という感じです。
例えばアメリカ人がS&P500投資家だよ!と言っているとしましょう、投資家なら反応は「???」ですよね、アメリカで働いていればほぼ自動的にS&P500へ投資しますし、投資というよりは財産運用の一つとして存在する程度の話です。
資本主義がまともに機能している国の中流以上であれば、自動的にインデックス投資は直近20年なら確実にしているのでSNSで誇ることではないです、昔の日本で例えるならSNS上でずっと貯金額を自慢しているようなものでつまらない人感が凄いです。
インデックス投資、それは貯金とほぼ同じ扱いで良い
投資未経験の人からすればインデックス投資が対象とする主要株価指数の動きでさえ気になるでしょう。
一定のインフレと経済成長を前提としてきた資本主義世界において、成長が維持できる国とグローバル企業であればインフレ率や成長率以上の株価上昇は必然的に起きるのでその対象を全部買うインデックス投資であれば数年に1回程度は高値から20%下落の下落トレンドをくらいますが、それ以上に底値から20%上昇する上昇トレンドのほうが多いので期待値や確率で言えば買って放置、あるいは余分な現金があれば歴史的な低水準や期待値が上がったときに多めに買えばいいだけの資産タイプです。
貯金は余剰にあると過剰貯蓄という資本主義において成長を止める要因になるので、基本的には使って成長に一役買うか、投資をして成長から恩恵を受けるべきで資本主義を信じる限りは収入のうち余る分は全てインデックス貯蓄すれば良いと思っています。
それで、歴史的に割高水準になったらインデックス投資の場合は個別株と違って行き過ぎる限界が低いので少しずつ売っていったり、代替われる割安資産を買ったり、不動産バブルでないなら不動産などを買うといいでしょう。
ここで書きたいのはインデックス投資は投資性のある貯蓄程度なだけで、収入に使い道がなく、過剰貯蓄にならないように当然保有すべき資産であると思っています。
チャンスがあればインデックス投資を売却して個別株を買う
上に書いたようにインデックス投資は平均的なリターンが求められる、確率的に致命的な損失が発生しづらい貯蓄性投資、投資性貯蓄、どちらでもいいですが大バブル以外ではいつ買っても放置でいいです。
しかし、個別株にはそのときこそがチャンス、明らかに下落と上昇の期待値が投資家に有利になっているものなど、特定の個別株に大きく賭けるべきタイミングがあります。
この下落時にはインデックス投資も一定下落していると思いますが、全部売るわけでなく、期待リターンを求めて、インデックス投資が今後半年で底値から15%上昇、個別株が半年で50%上昇と期待できるならインデックス投資を減らして、個別株に振り向けるべきです。
ただ、そのタイミングが底値圏であるならインデックスの下落余地は10%もなく、個別株の方は20%となるなら、下落を吸収するためにインデックス側を減らしすぎないようにすればリスク調整がされたポートフォリオになります。
銘柄選定力が必要!と言われますが、日常的には無理なくインデックス貯蓄をして、明らかに有利、自分がよく知る業界や過去に儲けた銘柄などにチャンスがあるチャンスの期間だけ個別株に投資すれば、リスクは個別株だけをずっと買っている人より低く、リターンも得やすいでしょう。
ここで上手く立ち回れば恩株という500株買って短期で20%上昇した、100株だけ残して残り分はリスクフリーで配当や優待をもらい続けるなどの資産を増やすことができます。
利益はインデックス貯蓄に戻してチャンスをまた待てばいいでしょう。
インデックス投資のリターンが足りないからバブルに乗るのはご法度
インデックス投資は投資の性質上、2年前から買っている人が含み損になることは個別株より圧倒的に低確率です。
ですが、上昇はレンジ圏を形成→上抜けを繰り返すのでゆっくりに感じます。
インデックス投資も上昇する中で、特定の個別株が人気になったからと売ってしまうと、下落しやすい資産を分散させることになるので、インデックス投資と個別株のWの下落で痛みが増えます。
インデックス投資は調子の良い個別株には絶対に勝てない仕組みで、先導株のあとに続いて上がっていく全体の上昇から恩恵を受けるのでリターンはいつだって最大限に出ていますし、先導株や人気株の寄与を100分の1以下にする代わりにリスクが相当低く抑えられています。
インデックス投資と個別株を両方持つのはインデックス投資の比率を変える意味で必要
S&P500で人気なNvidiaの構成比率は4.6%です。
S&P500に100万円投資していれば4.6万円はNvidiaの分ということになり、もし倍になれば9.2万円になります。
それ以外が不変なら資産は104.6万円になります。
これでは足りないでしょう?
そうなるとS&P500を80万円、Nvidiaを20万円とすると構成比率はNvidiaが22%程度で上昇を牽引するのが引き続きAIと半導体ならS&P500全体の上昇とNvidiaの上昇でリターンは増えます。
が、Nvidia下落で受けるダメージも飛躍的に上がるのでここはどういったポートフォリオを目指すのか?次第です。
今の相場ではNvidiaが下がる場合は指数もダメージをくらいやすいので、下落していくときは両資産が同時に下落していくことになるでしょう。
基本的にインデックス投資の対象となる世界の株価指数は上がっていくとして、個別株を追加してリスク・リターンをいじるのが初心者にはやりやすいでしょう。