52週株価相対水準が30以下で低迷している3社
日経平均株価の大上昇は一旦終わった感があって、高値追いは危ないかな?という状態が1月はずっと続いています。
決算期が迫っているので業績修正で良し悪し出てきましたし、株高から持ち合い解消売りや資金狙いのワラントなど企業の財務活動も活発で業績だけでは見通せない状態です。
調整相場に入ってもいいように持ち株の状態は各自万全に理解して、買い増しのライン設定など動きを予め決めておくほうがいいと思います。
それと同時に低迷株を追っておくことで、反発狙いを低リスクで行える可能性があるので低迷株を見ておこう。
サカタのタネ
種苗の国内大手のサカタのタネは海外比率の高いグローバルな農産物関連で人口は世界で拡大傾向なので業績も拡大傾向で推移しています。
成長市場としてはインドを開拓しているのでクボタと同様にインドで存在感を増しています。
直近でもブラジルの種苗メーカー2社を買収しており農業輸出の大きい地域を拡大させています。今期は増収減益で2Q進捗は例年並みなので増益期待がないのが株価のネックでしょう。
PERが19倍、配当利回りが1.5%と割安さと高配当さが欠けているので現在の相場では放置される対象となっているようで、5100円の高値から3700円まで下落しています。
現在のPERは過去と比較すれば割安水準で配当利回りは最高水準です。
配当性向が30%未満で過去に自社株買いもやっているように株価低迷に対して対策をしてくる可能性はあります。
コシダカホールディングス
コロナで大打撃をうけたカラオケまねきねこの運営企業は株価がだらだら下がり続けています。
今期はカラオケの新店舗や海外展開の増加、新事業のフィットネスの2店舗目など確実に業績を上げています。
売上と利益はコロナ前水準に近づいているので再び成長路線に戻るなら割安な可能性があります。
コロナ禍で業績が大変動したので参考にしづらいですがPERは14倍でそこまで高い印象はない。
過去に買収で拡大しているのでFCFと手元現金が重要ですが現在の手元現金こそ多くはないものの、営業CFがコロナ前を超え、FCFも高水準で拡大への投資は十分できそうです。
成長路線を評価するなら株主還元は先なのでまずは積極的な展開に期待したい。
株価はコロナ前の1700円、直近高値の1380円から995円まで落ちているので業績上振れや成長評価なら1400円回復は狙えそう。
ディップ
大谷翔平をCM起用して話題の人材関連のディップは市況悪化で業績下方修正して株価急落しています。
4000円近い株価から段々と2500円まで下落しているので現在は流石に下げすぎという点から弱反発か低迷かのどちらかで停滞中。
配当利回りが3.5%あり、大谷翔平関連の優待があるので優待狙いでの買いは既に入っていると思います。
業績下方修正は痛いですが株価急落でコロナ後では最低PERに落ちており、来期に増益に戻るならお手頃水準です。
人材関連は不景気で悪化しやすいところですが、そうでないなら悪くない水準でディップは成長投資をしっかりしているので業績自体は伸びていく予想です。
株価相対水準が低い状態の企業をピックしていきました、時価総額が比較的大きい企業を対象にしましたが減益の企業が当然ですが多めでディップやコシダカホールディングスは国内市場が悪化しないのが前提なら増益期待ができますし、サカタのタネは投資評価損が響いているので売上自体は増加しているので改善期待はできる。