投資家はグローバルに成長しないw
当ブログでは10月の下落局面で冷静にファンダの良い銘柄を買っていることを書いていた。急がずに下落で買っていくことを10月の前半に書いていた。
結局、最大の買い増しは10月末だったが、野村マイクロSなど上方修正に向けて焦って買い集めた株もある。その後は慎重に上方修正後に相場に殺されたパルグループ、相場にシンプルに殺されていた決算を控えたGMOPGやイー・ギャランティなどを新規で買っていった。
最終的には
サイボウズ 1740円買い
野村マイクロS 5600円
パルグループ 1740円
ベクトル 1075円
アバント 1195円
MSOL 2300円
GMOPG 6000円
イー・ギャランティ 1680円
割りと底値に近い価格で拾えた銘柄が多かった。
投資家は悲観で買えない方が多い
私が多くの銘柄で底値買いが出来ているのは新規の買いを極限まで我慢するからであり、ここから10%の下落ならほとんどの人は死ぬという値で投資する。
故に投資するときの恐怖心は少ないです。
しかし、多くの投資家は全ての銘柄が下がっていく局面で恐怖に支配される。
全てが売られるのだから、水準が高いほど、リスクが高いほど下がる率が高くなるのでリスクを取っていた人が下落相場で最初に血祭りにされていく。
なので、個別株に対して攻撃的になる投資家が増え始めて一生下落すると、最近の投資が失敗だったと相場で悲鳴が増え始める。
私は悲観に備えて投資したい銘柄を下落前や下落途中でまとめておいて監視する。
これで日経平均株価が400円以上下落しても、投資時期を見守っている銘柄の需給が耐えだしたら連続急落はないのか?と買いの準備に入る。イー・ギャランティなどは買いが優位になる方が珍しかったが、例えばGMOPGは買いが圧倒的優位なのに上昇しない爆弾のような状態だった、本日までの流れを見れば分かるが相場が上がりだすと爆発して一気に上昇した。
相場が回復するならA株は絶対に上がるなと思えるなら買ってみた方がいいだろう。
ただし、その買い場までに1ヶ月で10%以上下落していることが多く、20%以上の下落もよくあり、売られる材料として企業独自の材料がないケースがほとんどで相場のせいというのが基本な銘柄ほどいい。
パルグループなら上方修正したのに下がっている、GMOPGならファンダが好調なのに売られたという売る理由が企業独自にはないので、買う理由がなくても相場が回復すればOKという銘柄を探し、相場以上に動くなら日経平均株価が10%回復している間に20%以上余裕で上昇する。ファンダがあったなら30%以上いくかもしれない。
相場とファンダの悪化の両方を食らった銘柄に関しては残念ながら損切りして、良い銘柄へ効率的に移した方がいいが、投資対象の悪化以外で売られたら何もなくても回復する。
この下落相場で人々が感じる恐怖、買いに動けない恐怖による全体的な下落は、上昇を前提とする投資家からすれば上昇幅が広がっているに過ぎず、1ヶ月後のリターンが増えてます!!!程度であるw、なので買い急ぎはせずに相場の小さな変化で買い向かう。イベントを想定するのも必要だろう。
反転するまでの全体的な銘柄はまさに落ちるナイフで拾えない投資家が、相場反転後に買ってもリターンは半分以下になっている。そこから長期上昇相場ならいいが、日経平均株価が32000円を超えてしまった現在から買う人は日経平均株価が年末36000円とかにならないと理由なく大きく儲かる可能性は少ない。
相場の恐れを見破ればリスクはほとんど取らなくていい
私は10月からの下落相場では当ブログでヒントを書き続けてきた。
日銀やFRBの政策が出る10月末より前には利上げはどちらもしないと書いていたし、日銀のYCC政策変更は以前から無意味だとしてきた。
こういった相場が変化するイベントの動きを先に想定しておけば動きやすい。
YCC変更で日本株は最初売られたが、個人的には買い場だったw無意味な政策だから。
今回の相場が恐れていたことは長期金利の上昇であり、これに負けて株価は下落していた。
私はヘッジファンドが米債ショートし過ぎだとブログでちょいちょい書いており、ショートは短期の動きに賭けるため今回なら日銀とFRBが利上げすることに賭けていたはずだ。
この動きがあり得ないと先に書いていたので、金利が上がって株価が下がってもふーんくらいで、10月中は基本的に損切り以外は買い増しの方がずっと多く、銘柄を取り上げていたように買うことしか考えていなかった。
損切り銘柄も買い戻したのでオール・インに近い動きをしたので利益が大幅に増えた。結果として。
オプション市場の動きも予測する
日銀やFRBの政策が発表される前に当ブログででは、11月SQに向けて日経平均株価が33000円まで回復する可能性が高いことを書いていました。
これは私の経験に基づくヒントで結果はもう少し先だが、SQを控える11月6日現在は32600円まで回復している。
私がSQで33000円に回復すると書いたときの日経平均株価は30600円であり、相場からでも7%近いリターンが獲得できただろう。
オプション市場は現物株投資家からすれば無関係のように思われるかもしれないが、一ヶ月ごとにSQがあり、3ヶ月ごとにMSQがある。買い戻しや利益確定はオプション市場でレバがかかっているので相場を一気に動かす。これに現物株投資家は巻き込まれる。
SQは日経平均株価の基準を確定する重要なタイミングであり、相場が急変しない限りは一定範囲で動きやすい。なので、今回の金利相場も急変と思っていなかったので33000円近辺までは戻る可能性が高いと思っていた。
もし、日銀とFRBの金融政策の読みをミスれば大損していたので、イベント読みの成功があってこそのオプション市場の経験則だった。
投資家はグローバルに成長しない
経験が浅い投資家に今回の相場は教訓となったと思います。
まず、投資家は全体的な下落が続くとそれを永遠だと感じて動けなくする。
下落して本来は投資の旨味が増えるほど、落ちるナイフは拾えないと新規投資も買い増しも弱く、投資家がリスクを取る意欲をなくしてしまう。下がると予想していた投資家もどこまで下がるかは想定していないので買いに来ない。なのでじわじわと10月末まで下げ続けた。
もし、1ヶ月の投資金額が固定ならもっとも安いときに買うべきだと気持ちでは思うはずだが、実際には一番安いところは分からないので決断ができずチャンスを逃す。
私は暴落も、急騰も株価10倍も、株価半値など地獄も何度も経験したしw、相場の動きで左右に振り回されるのを何度も体験してきた。
その度にどこが買い場だったのか?を追求するようにした、これで確実ではなくともこれ以上下げる理由はないと判断できるところで大きく買ってみるようにしてから利益は一気に増えだした。
上に書いたが相場が恐れることが解消したり、数日以内で解消する見込みなら結構な確率で底値付近で買うことができる。相場の恐れの解消なしに上がる場合は残念ながら騙し上げかもしれない。
株価回復で含み益が増えたり含み損が減ると楽観的で買い急ぎが急増する
今回の相場ではこのことも教訓としてもらいたい。
投資家は相場が回復すると、次は永遠に上がると思って買い急ぐ。
日経平均株価は10月末の30600円から11月6日32600円まで、営業日で言えば3,4日程度で一気に戻した。この上昇の初動なら買っても良い、例えば10月31日か11月1日に本格的買いをした人はいい。
しかし、今週に入ってから理由もなく買いを急いでる人は既に十分に評価を戻した株式を買っているだけで特別なバリューがない。
急激に上昇しているから静観していた人たちが急いで買いに戻ってくるが、本質的な買い場はほんの少し前だった。たった数日の違いでリターンに10%以上の差が開くことも多い。
もし、日経平均株価がこれから32600円から±2%程度の動かないレンジになっても驚かない。
ここから大きなリターンを出すには相場の回復に頼ることはもうできず、決算などのファンダメンタルズの変化や次のイベントが必要なことを少しだけ認識しておいてほしい。
もし、決算日を気にせずに決算直前の銘柄を買い急ぎで上がっているからと買ってしまえば、決算内容が芳しく無くて大きく売られるかもしれない。
相場が上下に大きく動く時の反応は、グローバルに投資家が成長していない証拠であるw
なぜ下がっているか分かっていなかった投資家は、なぜ上がっているかも分からず暗闇を歩いていることになる。
冷静に考えれば、急いで買うべきは相場が底打った時から数日以内で、上がり出して相場が回復してからではない。
32600円まで回復した日経平均株価が、ここ数日のようなペースで上昇する確率はかなり低い。