まさに日本株はカオス
日本株は再びカオスに陥っており、当ブログで書いていたように中東情勢でまだ不透明だからシルバーや米株ショートなどでリスク回避ヘッジをしていたが本丸の日本株が大炎上中。
買いは急がない方針を守ってきたのでヘッジや現金に対して日本株ポジションは小さく、ヘッジの利益がやや勝っている展開だが、日本の個別株は特別なストーリーがないと決算後は叩き売られる結果となっており、来月の決算シーズンには治っていることに期待したいが先週と今週に発表される決算は極端な動きをするだろう。
全体的に逃げ回っているので10月のリターンはヘッジでプラス維持ですが、本命でリターンを稼がないと意味がないのでいい頃合いで資金を移動させないといけないがそこが難しい。
最強ストーリーは、イスラエルがガザを一瞬で攻略し短期で終わり、イランは介入する余地なく終了。イランがイスラエルに譲歩的になりアメリカがイランへの経済制裁を緩めて原油生産が増えて混乱解消から原油生産が増えるまでのバラ色ストーリー
もちろん、バラ色ストーリーで実際はハマスへのイランの支援で経済制裁は強化されそうで、そうなると正規ルートに流れる原油は増えないため原油供給の不透明性が高まる。
日本株が急落している原因はよく分からないというのが本音で、たしかに米コアCPIがまだ強いが中東の原油市場に利上げをしても内需と治安をぶっ壊すだけで高い金利が世界不安を招いていて結果的に米国自身に跳ね返ってきているので利上げするほどインフレも治安悪化も追い掛けてくる悪夢に米国は陥っている。米国株の救世主はビッグテックなどスペシャルなトップ10企業で、日本にはスペシャルな大型グロース株がないので指数が乱高下している。
日本株は米ビッグテックが頑張れば半導体株が上がるから、日本の半導体株が追従する。
米指数が全体的に上がるなら、テーマとなっているバリュー株が追従する。
全体的にはそれに過ぎずバリュエーションはどうでもいいのだろうというのが本音で、バリュー株は一時と比べてPBRもPERもバリューではなくなってしまい、中途半端な市場になったので全部下げるときは9割下げる展開で選別にあまり意味がない。
これが日本株のカオスで、バリュー株は底値から随分上がったので買い下がるのは底が遠い、グロース株はずっと下げてきたので底なしカオス。
支えの業績はサプライズ以外はかなり無視されており、バリュエーションでの下値抑制は機能不全。配当利回りが高いから買うくらいのほうが米国株とは異なり、今の日本株では有効だろう。