米国経済は打つ手がないから悪化したら手遅れだろう

2023年6月23日  2023年6月24日 

マクロ経済を予想して、さらに今後の株価の動きを予想するのは不可能である。

だが、米国経済ほど手遅れ感のある場はないかなと思える。




インフレはリスク、だが事前予防なしに経済がソフトランディングすると思えない

米国は2022年に過去最高レベルの利上げをした、2024年までゼロ金利とFedは言っていたので長期のリスクを安直にとっていた銀行は破綻した。

2023年も利上げは続き、6月時点であと2回の利上げをする可能性を示唆した。

もちろん、米国が恐れているのはインフレの高止まりであり、これを潰すために利上げの回数を残している。


今までの米経済で利上げ後や逆イールド後に景気後退していないことはほぼない、いわゆるソフトランディングが過去に起きたときはFRBは先に利下げをしている。利下げした上で多少の景気後退が起きている。


米国はPPIの急低下(モノのインフレ終了)や下落トレンドになったCPIから、失業率の上昇が起きた時点でCPIの再上昇や高止まりはほぼ消滅すると見ていいだろう。

失業率は遅行指数であり、家賃と失業率が悪化したときに利下げしていなければ米国経済はソフトランディングですまないだろう。



FRBは動けない。

経済悪化の指標が連続で発表されても、CPIが3-4%のうちは動けないだろう。

もし経済悪化で利下げや緩和に動けば、再度のインフレやインフレ高止まりを招きかねないのでどちらの方向にも動けない。

FRBがどちらを取るか分からないが、失業率が上がる予想がされている以上はFRBはそもそもソフトランディングをしないことを宣言している。

通常、失業率が悪化したときは経済悪化のトレンドが発生しており、企業業績は悪化している。いまの米企業はレイオフで収益性を高めている、ただ成長率は軒並み下方修正しておりグロースしていない。



いまのFRBはインフレを叩き潰す行為をすれば経済崩壊が見えており、タカ派姿勢をモーションとして使っている。

米経済が悪化していることは重々承知しているので、必死にソフトランディング可能だと繰り返している。

インフレは一時的だと言った彼らのソフトランディングは可能だを信じることはできるだろうか?


また、米国の選挙がインフレ潰しの邪魔もしている、給付金を共和党のあとも出したり、学生ローンをいじったり、インフラ投資をしたり…、選挙が近づいている以上、ただ悪化する経済だけでは支持は得られないのでインフレ潰しをほどほどに景気刺激をしてしまうだろうか?



日本株は違うが、米国株は指数に出遅れている銘柄があまりにも多く、一部の産業以外に光がない。




投資家なら株式をロングして儲けたい、なぜなら経営者や従業員が努力しているからだ。

年初来からの動きは再び高いSKEW指数の形成と、低すぎるVIXという状態を生み出した。

SKEW指数が高ければ、今時点より株価が下がる可能性が高いと見ている状態で、VIXが低いと今後の株価の変動幅が小さいことを指す。VIXが低いときは上方向に緩やかに上昇するゴルディロックス相場的な様相となる。




VIXショックとクリスマスショックがあった最後の利上げ年である2018年は、低いVIXと高いSKEW指数という点で現在に似ている。

上の画像で直近のSKEW指数が低下しているから安心した人もいるかもしれないが、ゴルディロックス相場であるならば低いSKEW指数と低いVIXがいいだろう。

少なくともSKEW指数が130を超えている状況は株式には十分な下落余地があると言え、VIXが低いということは十分な急落リスクがあると言える。




FRBが景気後退は一時的と言わないことを祈る相場。

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