量子コンピューターやクラウド時代の最適化集団フィックスターズの成長性へ投資集中
データドリブンな時代ではクラウドやそもそも高速化を実現する高性能コンピューターとして量子コンピュータなどが期待されています。
しかし、既に高速化技術に動いている企業は存在しフィックスターズはその筆頭銘柄です。
テーマとしては、量子コンピュータ/クラウドあたりのテーマだろうと思いますが、高速化はAIなどにも重要となるでしょう。
そんなフィックスターズですが22年9月期では前年比14%増収の67%増益と高成長を見せ、23年9月期は15%増収23%増益と成長を続ける業績予想が出ています。
この銘柄があまり注目されていなかった背景には3年平均ではマイナス成長なことがあり、コロナ禍の負け組IT銘柄でした。
ただし、クラウド浸透やソフトウェア高速化の必要性から高速化ソリューションという他の企業ではあまり聞かないソリューション事業で21年度からは成長路線に復帰しています。
ライバル企業は存在はすると思いますが、高速化技術専門のフィックスターズを脅かす存在はおらず、ただネットワークが早ければ、PCの処理が早ければ同社の存在不要となるわけでなく、世の中のコンピューターの性能が上がるほどソフトウェアの進化も必要で高速化は一生必要だろうと思います。
量子コンピュータの進化に合わせるべく、IBMや日立、富士通と協力しており、クラウド時代の最適化されたアプリ開発の支援ではフィックスターズは目立ちます。
こういった時代背景と低成長の2年間も進めた取り組みにより、フィックスターズは10年間の平均成長でる15%へ回復してきたわけですね。
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また同社はキャッシュフローにおいて堅調で、営業CFは常にプラスの優等生です。
確かに20年21年は成長が停滞しましたが、しっかりと投資CFを投入した21年の効果が花開き、ITが活発になった20年から、高速化や最適化が必要になるこれからの足元を固めていた感じですね。
20年の財務CFプラスは債務を増やしたもので、21年は設備投資など増やしましたが、有利子負債はしっかりと減少しており経営にダメージを与えるものではないです。
フィックスターズの時価総額は11月25日終値で380億円と機関投資家が買える水準であるため、時代を捉えて今の良くない状況で成長軌道を描いている同社はさらなる資金流入に期待できます。
現在のPER28倍、PBR8倍という水準は異常な割安
コロナ間のPERは98倍、PBR15倍
3年平均のPERが51倍、PBRが10倍
と平均にPBRが迫ってきたものの、PERベースで見れば異常な割安で、年末までに50%くらい上昇しても売る必要はないと思ってます。
高速化特化の企業ですが、「最適化してないだろ!おい大企業だろ!」と、アプリを利用して思うことが一般の利用者である私も感じることが多いので、専門的なものも含めて世の中で最適化や高速化の必要があるソフトは多いと思い、株価700円台からお世話になっている企業なので躍進に期待しつつ、株価的に全然買い増しもできる水準だと思っています。
※修正:キャッシュフローの画像を間違えていたため、11月28日に修正しましたm(_ _)m