M&A総合研究所は爆発的成長をしているのにPER17倍
あけましておめでとうございます、管理人のフルツチです。
2024年は前半に相場が盛り上がったので保守的に後半は勝率の高い銘柄だけを抜いていく集中投資で凌ぎきりました。
株式の世界だとアメリカ株が割高の中で2024年も上昇を続けてナスダック100からNYダウまで割高な水準であり、今年も上昇すればアメリカ株の時価総額は1京円に到達する可能性が高まっています。
アメリカ株から株以外の資産に逆流すれば、たった1%でもビットコインが大暴騰するくらいの圧倒的な資産規模になっています。
そんな中で日本株はアメリカ株に比べればグロース株優位な展開ではなかったですし、成長業界に問題が起こっていることでM&A総合研究所は圧倒的な成長力なのに平凡な企業以下の評価になっています。
M&A総合研究所
コンサル強化でM&Aアドバイザリー以外の業界にも高収益率で参入を続けるM&A総研
EPSは22年9月期23.8円、23年45.9円、24年98.8円、25年予115.8円、26年予155.9円
営業利益率50%をキープしながら売上成長を目指しており、M&A仲介としても、コンサルとしても高い利益率と効率的な投資で同業を圧倒する成長をしていますが高い期待とM&A業界の規制強化等で評価が一気に落ちています。
他のM&A仲介が成長性を失っているのでM&A総研も成長性なしの評価を受けている状態で、これだけのEPS成長や売上成長をしている企業がPER17倍台なのは割安です。
組織が急拡大しているのでM&Aセンターのように内部不正が発生する可能性がありますが、コンプライアンス強化の投資などもしており、高い成長を経営陣が求めるあまりに不正が発生する状況にならなければ投資としては十分に買える水準です。
不正が仮に発生すれば過去数期分の業績が下方修正されるのでM&Aセンターのように株価が長期低迷する可能性がありますが、不正後のM&AセンターのPERが19倍なので比較しても割安です。
市場は成長性低下を織り込んだか?
株価は昨年8月のブラックマンデーで2200円まで低下し、そこから反発して本決算後に今期の成長性が市場期待より低かったためか株価が低迷しています。
現在の株価は2037円で、昨年8月の2200円からすれば10%下落程度に思えますが、PERは28倍→17倍と業績成長分を除くと評価は4割減となっています。
M&A総研は過去2期で業績修正していないので出てきた業績予想は基本変わらないとすれば、今期に下方修正がないことが確認できれば株価は十分に再評価されてもおかしくないです。
成長性が低下するとされる今期は売上が+40%、営業利益+23.7%、純利益+16.8%成長となっています。
コンサルなどのその他事業の売上が+385%ですが、6億の赤字予想なのでM&A事業の黒字成長を使っての赤字成長状態なのでコンサルの黒字化を投資家は求めているかもしれません。
個人的にはコンサル事業の成長こそがM&A総研の価値をさらに高めると思うので、コンサルが黒字化して単独で成長するようになればPERはもっと高く評価されるだろうと思います。
現在のPERは17倍台ですが、少なくとも20〜25倍までの評価がされていいと思っているので下方修正や来期に売上成長が20%割れとかない限りは他と評価して相対的に割安なら買っていきたい。
市場が求める株主還元は今のところは成長優先なのでないですね。