石破か、高市か、小泉か。
今回の総裁選は自民党らしさを維持するなら高市氏で、新しい風的な方に流れるなら小泉でしょう。
石破は最近の自民党内で何もしていないので、選挙になったときに最近の自民党色が消えるので対立憲民主党だけなら多少はマシなのでしょう。
イデオロギーとしては石破が左派で、小泉が中道左派、高市が保守本流みたいな感じでしょう。
ネット上だと高市氏は熱狂な支持があり、強い日本を取り戻したい層に人気です。
高市氏を嫌う側としては左派寄りなので石破が好きでしょうし、あるいは思想的な保守本流よりも、実務をやってきた人が良いと河野や茂木のほうがマシと言う人もいます。
メディアや知識人が好きな左派が石破で、日本を好きな右派は高市で、前回勝利した岸田のように2者の真ん中に位置する中道が小泉となっています。
国際情勢的には戦争や紛争激化、中国やロシアのナショナリズムの激化、総裁選後次第ですがアメリカのナショナリズムの復権もあり、日本でも左右どちらかに決まると思います。
世界的に政治が不満から正反対の勢力に渡っていたり、空中分解していたりするので日本の自民党だけが世論的に厳しいということはなく、世界的に与党が厳しい時代になっています。
明日、過半数を獲得する候補者はいないと思います。
決戦票は石破vs高市、石破vs小泉のどちらかだろうと思われ、特に理想主義的な左派の石破が勝つと耳障りだけで中身のあることを言っていない人が総裁になるので、政治は動かないと思います。
相場のリスク回避はしなかった
自民党総裁の決定は日本株にとって大きなリスク要因で、石破になることだけは投資家としては避ける必要があります。
なので、石破優勢な中でリスクを減らしたり、石破前提で空売りをしている人もいます。
明日の場中で結果が出ないでしょうから最後のリスクヘッジができるのは明日の午前でしょう。権利落ち分が下落する可能性はありますが午前で波乱は考えづらいです。
仮に午後の場中で石破勝利が伝わるなら一気に大幅下落する可能性があります。
金曜日を跨ぐリスクを取るのを嫌がる人たちは、石破に決まってしまえば土日でどうなるか分からないのでポジション整理する可能性や下がるなら空売り追加もありえます。
誰になったから〇〇円下がるかは予想できませんが、石破になるなら日経平均株価が6000円〜12000円くらい下がってもおかしくないでしょう。幅は円高次第です。
円高に向かわせる気がもっとも弱い高市氏なら日経平均株価の下落は織り込んだ分の利確で2000円くらいかな?と思いますが、総裁選は誰になっても短期的には下がるじゃない?と思ってます。
その中で石破になれば誰よりも日本株が下落すると思うので、明日の場中で石破が圧倒的優勢みたいな情報が出れば、ポジション整理や空売りを追加してみようかなと思います。
政権交代はありえるのか?
ネット上にいる一部の極左は政権交代を望んでいますが、投資家や外国人は自民党総裁が変わる以外には思っていないと思います。
現状で政権運営に耐えうる党が自民党以外に存在せず、立憲民主党がどこかと連立すれば多少という感じで、全体的に人材がいないです。
その点で日本が左右に政党がはっきりしていて、左派政党が盛り返すなら左派が連合して政権交代みたいなシナリオが考えられますが、それなら自民党が他の党と連立した方が強そうなので、過去のように自民党が(立憲)民主党単体に負けることは考えづらいです。
明日次第で日本は変わる
日本の変化は政権交代のみと信じてやまない人が多いですが、民主党政権下で起きたことは円高と消費税増税という日本経済にとっての悪手がメインでした。
通貨高は経済成長が上手くいっており、国力が高まり利上げができて始めて世界との対比で通貨高になるか、あるいはスイスのように超競争力のある輸出産業をGDPの大半を占めるメイン産業とし、国内は輸出のための価値ある産業に集中できるような規模に減らして少ない物価の変動と高い輸出価値の創出で実現するものでしょう。
かつての安全通貨は円とスイスフランでしたが、日本のGDPに占める輸出比率は18%で、スイスが70%となっており、日本がスイス化するには輸出産業を今の3-4倍まで発展させる必要があります。
今回の総裁候補で輸出拡大路線を話しているのは高市氏であり、輸出拡大で結果的に通貨高になるなら日銀が介入すればいいですし、実需で円高方向に持っていくには輸出拡大や、利上げを急がずに資産所得を増やして日本の経常収支のプラスを拡大していくのが自然でしょう。
投資家としては高市氏が現状出ている情報だとマストで、次点で小泉氏が良いのかなと思えます。
石破氏は政策自体はいいですが、金融所得への増税や利上げなどタカ派すぎるし社会主義寄りなのかな?と思ってます。